急いては事を仕損じる
2007年に「どうか、だまされないで」というブログ記事を書いたことがあります。
当時はスーパー銭湯ブームから岩盤浴ブームと続いて、温浴マーケットがまだ活況を呈しており、新しい温浴施設が続々オープンという時期でした。
温浴施設の開業では、大きなお金が動きます。小規模岩盤浴施設でも数千万円、大型温浴施設なら数億円から数十億円もの投資額です。
しかし、それだけのお金を払うというのに、施主はその商品やサービスを買うのは初めて、というケースがほとんどです。
2007年に「どうか、だまされないで」というブログ記事を書いたことがあります。
当時はスーパー銭湯ブームから岩盤浴ブームと続いて、温浴マーケットがまだ活況を呈しており、新しい温浴施設が続々オープンという時期でした。
温浴施設の開業では、大きなお金が動きます。小規模岩盤浴施設でも数千万円、大型温浴施設なら数億円から数十億円もの投資額です。
しかし、それだけのお金を払うというのに、施主はその商品やサービスを買うのは初めて、というケースがほとんどです。
温浴は、これほど人の生活に密着し、健康と幸福に深く関わる重要文化であるにも関わらず、あらゆることが未解明過ぎると思います。
工学、化学、医学、経営学、民俗学、社会学、法学…様々な分野でもっと専門的な研究が必要ですし、それらを統合した温浴学を確立して欲しいと願わずにはいられません。
世界一の風呂好き民族であり、世界中の情報や技術を吸収しながら発達してきた風呂文化を持つ日本人だからこそできることですし、やらなくてはならないと思うのです。
思い返してみると、最近起きたサウナでの火災はすべて新しいタイプのサウナで、従来から普及してきた営業用サウナではありません。
日本サウナ・スパ協会のサウナ設備設置基準が、電気ストーブとガスストーブについてしか記載されていないことからも分かりますが、日本で長らくサウナで大きな事故が起きていなかったのは、完成度の高い製品と施工技術の範囲内で作られてきたからで、その枠に収まらない新興サウナについてはまだどのように扱うべきか、製作する側、許認可する側、運用する側、利用する側いずれも未知の世界で試行錯誤の途上にあるのです。