2021年を振り返る

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今日は 2021年12月25日です。

◆2021年を振り返る

 今年も残すところあと一週間。いろいろなことがあり過ぎて、言葉では言い表せないほど目まぐるしい一年でしたが、こうしてどうにか無事に年の瀬を迎えていることが不思議な感じもしています。

弊社は27日が仕事納めの予定ですので、年内のメルマガ配信はあと2回。締めくくりで私なりに2021年を振り返ってみたいと思います。

(1)試行錯誤のWithコロナ

 年明け早々の首都圏の緊急事態宣言から始まって、2021年もコロナ禍に振り回された一年でした。その後も感染拡大報道と沈静化が繰り返され、温浴施設もその度に規制の強化と緩和に振り回される。

規制や対策といっても効果があやふやな怪しいものばかりで、根拠も分からないままに世間並みの感染防止対策を講じるしかなく、これが同調圧力というものかと実感。スペイン風邪が流行した100年前から、人類はいったいどれだけ進歩できたのか…と考えさせられます。

しかし、「転んでもただでは起きない」「ピンチはチャンス」と考え続ける温浴施設経営者の皆様の強さと逞しさには感服いたしました。

(2)日本人の健康状態悪化

 厚生労働省が実施する人口動態統計という調査があります。最近話題になっている国の基幹統計のひとつです。

毎月の日本人の出生数、死亡数などが速報で発表されていて、この数値を見ると日本人は毎月10万人前後の人が亡くなっていることが分かるのですが、2021年4月頃から月別死亡数が急に増えているのが気になります。

グラフにすると明確ですが、過去5年間の傾向と比べると、4月以降は月に1割、つまり毎月1万人近くの人が通常より多く亡くなっているのです。

昨春からのコロナ感染による日本の累計死者数は1万8378人(厚生労働省・令和3年12月25日現在)とのことですから、毎月1万人が通常より多く亡くなっている理由は、コロナ感染症によるものばかりではなく、それ以外の原因によるものが大きく増えているということです。

今のところ政府もマスコミもこの問題を追求していないので、原因は分かりませんが、結果を見ると心配になります。

想像ですが、自粛生活やオンライン化などによる生活習慣の変化が影響しているのかも知れません。学生も社会人も運動不足になっているのは明らかですし、環境変化の少ない生活は却って免疫力やストレス耐性や低下させることもあります。

感染を防止して国民を守るための自粛生活が、健康状態を悪化させたり、死者数を増やしているとしたら考えものです。

昔から、「冷えは万病の元」「入浴は七病を除き、七福が得られる」などと言い伝えられてきたのですが、現代では残念ながらこれらの考え方を大切にすることは少なくなっています。

医学的な調査が行われていないわけではなく、入浴の健康増進効果を示すデータも示されているのですが、一般常識として「温浴=免疫機能の向上」と信じる人はまだ多くはありません。

温浴業界として研究や啓蒙活動を充分にやってこれなかったことが悔やまれますが、過去のことを言っても始まりません。個別の施設、あるいは温浴業界全体でどう取り組むか、これからの大きな課題だと思っています。

(3)小規模サウナ開業ラッシュ

 小規模サウナ施設の新規開業が増えるということは予想していましたが…

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