環境変化と新業態(3)

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今日は 2021年12月24日です。

◆環境変化と新業態(3)

 建築コストがますます高騰しています。

コロナ禍によって工場生産が滞り、一部資材が供給困難になっているといったこともあるようですが、米国や中国など海外では経済回復が進んでいることで世界的に建築資材が上昇傾向とのこと。経済回復が遅れる日本は物価ばかりが上昇してさらに資材調達困難な状況になりそうです。

国土交通省が発表している建設工事費デフレーターでも今年の顕著な上昇傾向が見て取れますが、元々建築コストは長期的な上昇トレンドです。

これは建築業界全体の人材不足による人件費の上昇といった要因で、日本が抱える構造的な問題ですので、短期的に解決は困難です。

したがって、今後も待っていても建築コストは下がりそうにない、という前提に立つほかないでしょう。

これから新築で温浴施設を作ろうとするのであれば、かなりの工夫をして建築コストを抑えたり、面積あたり生産性を飛躍的に高めない限り、採算が取りにくくなります。従来のセオリーに従っただけの計画では、健全に10年以内の投資回収を目指すのは難しくなります。

ということは、建築コストが極力かからないプラン、つまり既存施設の再生や、工事が簡素なアウトドア型温浴施設、そして小規模温浴施設といった方法に可能性を見出すということになりそうです。

運営面ではマーケティング戦略の抜本的な見直し、高単価料金設定や回転率を高める方向、あるいは収益性の高い付帯事業との組み合わせなどで生産性を高める方法を探らなくてはなりません。

このような環境変化も、突然変異種(新業態)の出現を後押しすることになるのでしょう。

従来は収益を生まなかった…

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