すべてを犠牲にしても

昨年リニューアルした弊社の公式サイトには、「採用情報」というページがあります。
弊社のような零細企業でも、時折採用希望者がコンタクトしてきてくれることがあるのですが、人事部などありませんし、採用活動だけにそこまで時間を割けないので、なるべく事前に私の考え方や社風を伝えてミスマッチを防ごうと思い、メッセージと社員行動指針を書いたのです。

2021年を振り返る(2)

陽極まれば陰となり、陰極まれば陽となる。ローソク足チャートに長いヒゲが出たら反転するように、ハードの工夫で勝負する流れはこのあたりで反転するのではなかろうか?とも考えられます。
ここから先も厳しい経営環境が待っているとしたら、もはやソフト=人の力で対抗していく以外にないのではないでしょうか。

飛行機の換気

焼肉屋さんで「当店は1時間に10回空気が入れ替わる換気を行っております」といった表記を見かけたことがありますが、太閤の湯のサウナ室はそれを上回る換気能力を確保しているのです。

おかげでサウナ室内の空気の対流が良くなり、息苦しさもまったく感じない快適なサウナが誕生したのですが、そんな体験があったので、飛行機が外気と70度の温度差がある中で3分に1回転という換気をしていることがとんでもなく大変なことだと気づいたのです。

再び温泉ブームを起こすために(4)

ずべて算数レベルの話で、何も専門的なことや難しいことではありません。設備の専門的なことはよく分からない…と避ける必要はないのです。

水光熱費と安全衛生と顧客満足度のバランスを最適化するというのは、小学生のように素直に単純に考えてみるということからはじまると思っています。

再び温泉ブームを起こすために(3)

かけ流し方式の浴槽で、お湯の温度と鮮度と衛生状態を適切に保とうとすれば水光熱費が膨大になります。

それを躊躇なくできるのは、下水道以外の排水経路があり、源泉の湯量と温度に恵まれているという条件が揃ったところに限られるのです。

リスクを知る

思い返してみると、最近起きたサウナでの火災はすべて新しいタイプのサウナで、従来から普及してきた営業用サウナではありません。

日本サウナ・スパ協会のサウナ設備設置基準が、電気ストーブとガスストーブについてしか記載されていないことからも分かりますが、日本で長らくサウナで大きな事故が起きていなかったのは、完成度の高い製品と施工技術の範囲内で作られてきたからで、その枠に収まらない新興サウナについてはまだどのように扱うべきか、製作する側、許認可する側、運用する側、利用する側いずれも未知の世界で試行錯誤の途上にあるのです。