モノクロラミンの普及が加速

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今日は 2022年1月7日です。

◆雪のニュースに思う

 昨日は首都圏でも積雪があり、雪に不慣れなため転倒事故や車の立ち往生が続出。東京に雪が降る度に繰り返されるニュースですが、年に一度や二度くらいのリスクだったら備えるに値しないと考える人がかなり多いということです。

完全に自己責任で完結する世界であれば、備えのレベルは個人の判断でも構わないと思いますが、実際には人を事故に巻き込んだり、救急車の出動、渋滞の発生など、周りに影響を及ぼしてしまうかも知れません。

多くの人を集め、無防備な裸で入浴させる温浴施設であれば、なおさらのこと。あらゆるリスクに敏感である必要があるのです。雪だけではなく、火災や地震、豪雨、台風などあらゆるニュースをリスク管理を見直す機会としてください。

◆モノクロラミンの普及が加速

 塩素に代わる画期的な滅菌方法として、弊社が初めてモノクロラミンを温浴業界にお知らせしたのは2018年の「経営品質で勝つ」セミナーでした。

しかしながら、まだ新しい技術であるために、実績や経済性、法整備といった点で課題が残り、その当時は普及を加速させることはできませんでした。

セミナーへの情報提供に協力してくれたメーカーさんの製品は、その後も少しずつ販売実績を伸ばし、今では全国で50箇所以上の施設で導入され、酸性泉を除く様々な泉質の温泉に対応可能であることを実証しています。

昨年のメルマガ第1694号「再び温泉ブームを起こすために(3)」(2021年11月12日執筆)で厚生労働省の「公衆浴場における衛生等管理要領等」にモノクロラミン消毒が明記されたことをお伝えしました。

残るは経済性です。現行のモノクロラミン注入装置は複数の濾過循環系統を持つ大型施設を想定したもので、小規模設備にはまだ対応できていません。価格も塩素の薬注機と比べると割高感があります。

この点も複数のメーカーが競い合うことで、早晩に装置の小型化や経済性の向上が進むでしょう。

全国には膨大な数の濾過循環式浴槽がありますので、その衛生管理マーケットは巨大です。各メーカーも本腰を入れてくると思いますので、今年は「モノクロラミン」という単語を聞く機会が増えてくることでしょう。

時間がかかりましたが、条件は整いつつあります。天然温泉だけでなく、入浴剤や薬湯、さらに水風呂であっても…

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