急いては事を仕損じる

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今日は 2022年1月11日です。

◆急いては事を仕損じる

 2007年に「どうか、だまされないで」というブログ記事を書いたことがあります。

当時はスーパー銭湯ブームから岩盤浴ブームと続いて、温浴マーケットがまだ活況を呈しており、新しい温浴施設が続々オープンという時期でした。

温浴施設の開業では、大きなお金が動きます。小規模岩盤浴施設でも数千万円、大型温浴施設なら数億円から数十億円もの投資額です。

しかし、それだけのお金を払うというのに、施主はその商品やサービスを買うのは初めて、というケースがほとんどです。

買い手側に購買経験がない。しかも需要>供給期ですから、断然売り手側が有利です。

買い手側には情報も選択肢も乏しく、価格交渉すらままならないという状況が生まれます。そんな美味しいマーケットには、必ず悪徳業者が跳梁跋扈することになります。

当時のブログは、主にデタラメな計画を勧める設計や設備会社、プロデューサー等にだまされないように、という警鐘を鳴らす意図で書きました。

彼らが自分たちの仕事を大きく膨らますために、見込みの甘い市場調査や事業計画を出すことに対して憤っていたのです。

市場調査報告書や事業計画書は、体裁や項目だけ見れば誰が作ったものであってもそれほどの違いはありません。金融機関も違いを見抜くのは難しいでしょう。

しかし、都合の良い情報だけを取り出してバラ色の計画を作ることは難しくないのです。

温浴ビジネスは市場性や運営を軽視した計画で進めてもうまくいくような甘いものではありません。ブログによる警鐘も虚しく、運営しづらい施設、投資回収できない施設がたくさん生まれてしまいました。

その頃、買い手の足元を見て暴利をむさぼったり、雑な仕事、粗悪な商品を高値で売りつけていた悪徳業者たちは、いつの間にかほとんど姿を消しました。

マーケットの沈静化や縮小期は、業界の浄化という意味ではプラスに作用するということなのかも知れないと思います。

そして今は空前のサウナブーム。再び、需要>供給期が訪れました。またデタラメがまかり通ることになるのでしょうか。

当時のブログに「悪い業者に騙されないために」と書いたことを引用します。

・大きな取引をする時には、必ず相見積もりをとってください。
・単に見積り金額が高い安いでなく、どんな品質なのか、過去の仕事の実績を調べてください。
・自慢げに並べられた実績にこそ危険がひそんでいます。単に実績が多い少ないを見るのではなく、その顧客は満足しているのか、仕事に問題はなかったのか、実績として挙げられている先に直接確認してみてください。
・業種が違っても、同じ温浴業界で長く仕事している会社なら、いろいろな評判を耳にしていますし、情報を持っていることがありますので聞いてみてください。
・ひとつの情報を鵜呑みにするのではなく複数箇所から情報を集め、慎重に比較してみてください。

 温泉・温浴コンサルタントブログ【一番風呂日記】「どうか、だまされないで。」より

これは15年前に書いたことですので、少し加筆しておきたいことがあります…

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