DIYと安全性

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今日は 2021年10月18日です。

DIYと安全性

 あるクライアント企業様が何度かテントサウナイベントに取り組んでいるのですが、現場を拝見した際にむき出しになっている薪ストーブが気になっていました。

燃焼中のストーブは本体が非常に高温となりますので、万が一お客様の手足が触ったりすると火傷の危険があります。

ロウリュする時も、あまりストーブに近い位置から水を多くかけると、熱い水蒸気が大量に発生して手や顔にあたり、これも火傷の危険があります。

先日開催されたイベントでは、テントサウナを無料開放するということで、テントサウナ経験のない不特定多数の人が利用する状況が予想されました。狭いテント内で人が頻繁に出入りすれば、誤ってストーブに触ってしまうリスクも増大します。

そこで、「ストーブの周りを囲うストーブガードを設置した方が良いですよ」とお伝えしました。

現場は素早い対応で、その日のうちにホームセンターで材料を調達してストーブガードを自作してくれました。

送られてきた写真を見て、また気になることがありました。急ごしらえの自作ストーブガードはホームセンターで売られているスノコを組み合わせたものだったのですが、ストーブとの距離がかなり近い。

狭いテントサウナですからあまり大きな囲いはできないのですが、スノコにはよく燃えそうな軽い木材が使用されている感じがして、これでは火傷リスクは軽減できても火災リスクが増大していると感じました。

すぐに「軽い木材は燃えやすいので、内側の焦げ具合は頻繁にチェックするようにしてください。」とメールしました。

翌日、現場からメールで報告をいただきました。

「昨日のテントサウナの囲いですが、ご指摘があったように焦げが発生しました。ストーブから熱がある箇所のみ焦げました。熱がでる付近を除いて囲いを作製するよう調整して参ります。」

リスクを事前に察知していたので、注意を向けることで、事故には至らずにイベントを無事に終えることができました。

このように、DIYでやってみることは、貴重な経験や学びをもたらします。ガードなしのストーブもリスクがありますが、ストーブからの輻射熱にさらされ続けると、近くにある可燃物は燃える危険があるということが身に染みたでしょう。

今後も経験を活かして一層安全に運用してくれることと思います。

しかし、これはスタッフが常駐する単発イベントだから無事に終えて良い経験をした、と言えるのであって、常設で連続運転する営業用サウナではいつもスタッフが付きっきりで目を光らせているというわけにもいかず、このような試行錯誤は許されません。

先週のことですが、関東地方の…

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