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今日は 2021年7月26日です。
◆日本初!イノベーションサウナが爆誕するまで(2)
サウナ換気についての話の続きです。
サウナ室の換気能力について、具体的な情報が見つからないので自分で計算してみることにしました。
サウナ室の壁、上の方のどこかに開いている格子のついた換気口から空気が出ていっていることに気づいたことがある人もいるかと思います。
あの換気口に手をかざすと、スーッ、という感じで静かに排気しているのが分かります。その排気した分だけとこかの給気口から新しい空気が入ってきているということです。
仮に換気口の穴が直径10cmとすると、断面積は5×5×3.14=78.5平方cm。
「スーッ」という流れが秒速30cmくらいだとしたら、78.5×30で毎秒2355立方cm。
2355立方cm×60s×60m=8,478,000立方cm/h、計算上は1時間におよそ8.5立方mの空気が入れ替わっていることになります。換気口の直径、取り付け位置、サウナ室の温度や対流などによって変わるので、一概には言えませんが、自然換気量はおよそ8~10立方m/hというところでしょうか。
例えばの計算をしてみます。
ベンチ一段あたり5人×2段=10人収容の長方形のサウナ室があったとします。ベンチに座る人の間隔はコロナ前なら80cmおきくらいでしたから、5人用ベンチなら横幅4m。
上段ベンチの奥行が60cm、二段目が80cmとしたら計140cm。ストーブ設置スペースや通路と合わせて縦3mとすると、そのサウナ室の面積は4m×3m=12平方mとなります。
天井の高さを2.5mとしたら、サウナ室の容積は30立方m。ということは、換気口からの自然換気(10立方m/h)だけでは、3時間に1回くらいしか空気が入れ替わらないということになります。
太閤の湯のサウナ室はコロナ前なら20人くらい座れる規模がありますから、その倍くらい入れ替わりに時間がかかることになります。
コロナ禍になって、焼肉屋さんが「当店の空気は○分に1回入れ替わる換気能力があります!」と自慢するようになりましたが、そういう考え方を当てはめると、サウナの自然換気は全然足りてないのでは?、と焦りました。
入谷社長が心配されるのも分かります。
しかし、待てよ。
利用者の出入りによるドアの開閉でもかなり空気が入れ替わっているはずです。下段ベンチに座ると足元にやってくる例のコールドドラフトは、ドアの開閉によって外部の冷気が侵入してきている現象です。
ではドア開閉1回あたり、どれくらいの空気が入れ替わっているのでしょう?(つづく)
(望月)