選択の心理(2)
一般的に焼き鳥については、1つや2つのメニューならとりあえず置いているだけでおそらく冷凍品、3つあってようやくカテゴリー、7つあれば専門性あり、30メニューあれば本格的な焼き鳥専門店で地鶏の炭火焼か…。消費者はこんなイメージを持っていると思います。
一般的に焼き鳥については、1つや2つのメニューならとりあえず置いているだけでおそらく冷凍品、3つあってようやくカテゴリー、7つあれば専門性あり、30メニューあれば本格的な焼き鳥専門店で地鶏の炭火焼か…。消費者はこんなイメージを持っていると思います。
何億円という投資をする温浴施設の飲食単価は、1,000円を超えるのもなかなか大変なことなのに、駅前の大衆酒場では軽く客単価4,000円を超えるというのは腑に落ちません。
これが注文点数マジックというやつなのです。
ぜひおススメしたいのが「ゆずを譲ってください」キャンペーン。例年開催している満天の湯のキャンペーンでは、お客様が持ち寄ってくれる柚子が1トンを超えるようになっているということは以前もご紹介しましたが、浴槽の湯面を覆いつくしても余るほどのゆず湯は壮観です。
昨年はコロナ禍で開催を見合わせ、今年は2年ぶりの開催。どれだけ集まるのか楽しみです。
「伸びているものと付き合い、伸びているものをもっと伸ばす」これは『長所伸展法』といって、恩師舩井幸雄に教わった人類普遍の原理と言って良いくらい大事な考え方です。
現在の時流をとらえて、柔軟にスタイルを変えていければ良いのですが、設備投資の大きい浴室で気軽に変更できることは限られています。しかし浴室以外の部分だったらできることは多々あるはずです。
そのひとつがおせち料理です。
「PI値」というのは、客数1,000人に対して、ある商品がいくつ売れるかを指標化したものなのですが、温浴施設の仕事をするようになる前は小売業のコンサルティングもしていたので、元々はスーパーマーケットの売上分析手法であるPI値を使って温浴施設の飲食メニュー分析に応用したのです。