冬至に湯治

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今日は 2021年12月10日です。

◆冬至に湯治

 日々の業務に追われて年の瀬が迫っているという実感がないのですが、気がつけば2021年もあと3週間。自宅の近所の庭先には柚子がたわわに実っています。

日本では昔から私の誕生日をゆず湯で祝う風習がありますが、柚子を風呂に浮かべるのには意味があります。

ひとつは語呂合わせです。江戸時代の銭湯から始まったようですが、冬至に湯治。その頃に旬を迎えるゆずを融通とかけて、『冬至にはゆず湯に入って融通良く行きましょう』という意味があるようです。

もうひとつは柚子が持つ様々な効能です。古くから冬至の日にゆず湯に入ると「1年中風邪をひかない」という言い伝えがありますが、これはそれなりに根拠があります。

現代でも「風邪にはビタミンC」と言われますが、柚子のビタミンCの含有量は柑橘類の中でもトップクラス。特に皮に豊富に含まれているそうです。

ちなみに、風呂の塩素が気になる人のために塩素除去用のアスコルビン酸が売られているのですが、アスコルビン酸とはビタミンCのことですので、おそらく柚子湯をやると残留塩素濃度を安定的に維持するのは難しいだろうと思います。その状態でお湯を連日濾過循環するのは衛生上の問題がありますが、1日限定だったら良いのではないかと思います。

塩素の弊害が抑制され、ビタミンCが持つ美肌効果も期待できます。

また、柚子の精油には「ピネン」「シトラール」「リモネン」といった物質が含まれ、これらの物質が新陳代謝を活発にして血管を拡張させて血行を促進してくれる働きがあると言われています。冷えを取ることも風邪予防に大切です。

さらに香りの効果。柚子には独特の爽やかで優しい香りがありますが、香り成分は揮発性のため、お湯に入れるとさらに香りがたち、リラックス効果も期待できます。

古くからの言い伝え、語呂合わせ、実際の効能など、風呂屋としては柚子を見逃す手はありません。

ただ浴槽に浮かべるだけでなく、顧客参加型の一大イベントにしてください。

その方法としてぜひおススメしたいのが「ゆずを譲ってください」キャンペーン。例年開催している満天の湯のキャンペーンでは、お客様が持ち寄ってくれる柚子が1トンを超えるようになっているということは以前もご紹介しましたが、浴槽の湯面を覆いつくしても余るほどのゆず湯は壮観です。

昨年はコロナ禍で開催を見合わせ、今年は2年ぶりの開催。どれだけ集まるのか楽しみです。
https://mantennoyu.com/2021/11/25/2325/

柚子を持参してくる人の集客効果。引き換えの入浴券によって再来店や友人を誘ってくれる動機づけ。柚子を通販で買えば1kgで1,000円以上はしますから、1トン集まればなんと100万円相当です。

「100万円のゆず湯」。そんな豪華なお風呂は自宅ではできません。

細字のマジックペンでゆずに何かサインしてもらえば、イベント当日はみなさん自分が持ち寄った柚子が無事に浮かんでいるかを確認しに来るのではないでしょうか。

お風呂に浮かべるだけでは勿体ないので、柚子を館内で全面的に活用したら良いと思います。

・柚子ポン酢を使った鍋
・柚子胡椒を使った肉料理
・柚子ドレッシングを使ったサラダ
・柚子のスイーツ
・ゆずサワー
・ゆずサイダー
・ゆず茶
・ゆず精油を使ったアロマテラピー
・ゆずロウリュ

などなど。今日キャンペーンのPOPを掲示して、SNS告知すれば、あと10日でも柚子がそれなりに集まると思います。

冬至は私の誕生日ですので、盛大に盛り上げていただければと思います。(笑)

(望月)

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