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今日は 2021年11月2日です。
◆継続は力なり
温浴施設が「選挙割」をするようになってどのくらいになるのか、最初に始めたのがどこなのかは分かりませんが、おふろcafeさん、ウェルビーさん、満天の湯さんなどがやっているのを見つけて、私も運営現場でパクらせてもらったのは10年くらい前のことですから、ずいぶん伝統あるイベントになってきました。
「選挙割」というのは、選挙の投票証明書を持参したお客様の入館料を割引するという単純なイベントのことです。
選挙に限ったことではないのですが、世の中で大きなイベントがある時は、温浴施設の集客は減少する傾向があります。花見、ワールドカップ、オリンピックなどでもそうなります。
選挙の影響による客数減をなんとか食い止めたいと始まったのが選挙割です。
とはいえ、私が以前パクらせてもらった時はやらないよりマシという程度で、それほどの強い反応はありませんでした。
ところが、昨日満天の湯の久下沼常務から知らせてもらった今回の衆議院選挙での選挙割の成果は、驚くべきものでした。
公式サイトでの告知開始が10月14日。期日前投票もあるので、割引実施期間は10月27日から31日までの5日間としたところ、27日から連日100人を超える投票証明書持参客が来館し、選挙当日の31日はなんと来館者の3割のお客様が選挙割を使ったそうです。
https://mantennoyu.com/2021/10/14/2201/
当然、普通の日曜日よりも集客数は増えて大晦日並みだったとか。これにはびっくりです。
このびっくり現象が生まれた要因はいくつかあります。
ひとつは、満天の湯では普段あまり入館割引をしていないということです。会員制度やセットクーポンはありますが、入館料を単純に割引くことはほとんどしていないので、通常の一般大人平日880円、休日980円の入館料が一律500円になるという割引は、常連客にも強いインパクトを与えたと思います。
もうひとつは、マスコミによる宣伝効果。今回は新聞2紙、テレビ4番組のメディアが取り上げてくれたそうです。時事ネタと絡めるのはプレスリリースの効果を高める常套手段ですが、回を重ねる毎にリリースも上手になっているのでしょう。
しかし、もっとも重要なことは「継続は力なり」だと思います。満天の湯ではいつも選挙がある度に選挙割をしているということを知っているお客様は、選挙に行って投票照明書を受け取ってこなくては、と意識するようになります。そういう常連さんがたくさんいるから、投票日当日来館者の3人に1人が選挙割という現象につながるのです。
しばらく足が遠のいていたお客様も、選挙をきっかけに満天の湯でいつも選挙割をやっていることを思い出して来てくれているのかも知れません。
10年前はそれほどでもなかった選挙割が、満天の湯にとってはいまや大きな集客チャンスとなっているのです。
これは12月の柚子湯でも同じことが言えます。満天の湯の「ゆずを譲ってください」キャンペーンでは、お客様が持ち寄ってくれる柚子が…
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