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今日は 2021年10月15日です。
◆常連もいつか離れていく
私がTwitterをはじめたのは2009年、いまから12年前のことでした。
日本語版Twitterが利用できるようになったのは2008年、携帯電話向けサイトが開設されたのが2009年10月ですから、かなり早い時期に飛びついたということです。
当時ネット媒体といえば、単なる電子パンフレットとしてホームーページを作っていた時代から、メルマガ、ブログ、mixiといった形でコミュニケーションツールとしての可能性がどんどん高まってきていて、これからどうなって行くのか興味津々でした。
そこへ登場した米国発のTwitter、まだSNSという言葉もなかったと思います。
そもそもTwitterユーザーが少ない時期ですから、どう使ったら良いのかも暗中模索だったのですが、とにかくフォローとフォロワー数を増やさないと何も始まりません。いろいろなテクニックを試しながら、フォロー&フォロワー数を増やしていきました。
私のTwitterアカウントは現在フォロー数1.1万、フォロワー1万。有名人でもないのにフォロワー1万人を超えているのは、そんな初期のTwitter運用実験の名残りです。
ところで、そのTwitterには「リスト」という機能があります。特定のカテゴリーでTwitterユーザーをリスト化しておくもので、自分で作ることもできますし、他人が作ったリストを利用させてもらうことも可能です。
例えば、Twitter上のつながりとリアルな知り合いを区別したり、特定テーマをつぶやく人をまとめたりすることもできます。
当時、お風呂や温泉関係のつぶやきが多い人だけを集めた「NEWYORKER」というリストを作りました。「入浴ER」という駄洒落ですが、温浴ユーザーのリアルな動きや消費者心理を知るためのリストです。
そんなリストを作ったこともすっかり忘れていたのですが、Twitterの自分のプロフィールなどを見直していたら「NEWYORKER」というリストがあることに気づいて、当時の意図を思い出しました。
あれから12年経って、かつての風呂好きの人達は今どんなことをつぶやいているんだろう…と少しワクワクしながらそのリストを開いてみて、衝撃を受けました。
温浴関連のつぶやきがほとんどないのです。当時はサウナブームではなかったので、温泉やスーパー銭湯が人気でしたが、「温」の字ひとつ出てきません。
リストに残っているアカウントは254人。12年経ってますから、Twitterの利用をやめてしまっている人も多いと思いますが、今もさかんにツイートやリツイートをしている人も残っています。
かつては間違いなく全員温浴ファンだと判断してリストに入れた人たちなのですが、その人たちはもう温浴についてつぶやいていないのです。
このことをどう解釈すべきなのでしょう。
他に関心事ができたり、生活パターンが変わって、あるいは温浴施設に飽きて、もう行かなくなった?
SNS疲れ?
温浴があまりに日常過ぎて、わざわざつぶやくようなことではなくなった?
いろいろなケースがあると思われますが、確かなのは、毎日のように温浴についてつぶやいていた人たちが、12年経つとそうではなくなっているという現実です。
リストを10年以上放ったらかしにしておいたので、このことに気づきましたが、もしリストを更新して新たな温浴ファンを追加し続けていたら気づかなかったでしょう。
このことから何が言いたいのかというと…
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