施設環境のモニタリング

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今日は 2021年6月22日です。

施設環境のモニタリング
 メルマガ第1522号「アフターサウナマーケット」(2021年4月14日)でご紹介した、六本木で開催中の期間限定イベント「チームラボリコネクト」では、7種のサウナ室それぞれの入り口に
・サウナ室設定温度
・混雑状況
・次回ロウリュまでの時間
をモニター表示しています。
https://club.aqutpas.co.jp/?p=3050

メルマガ第1550号「サウナ激戦の時代へ」(2021年5月21日執筆)でご紹介したメトスさんのショールームにあるワーキングスペースサウナでは、
・サウナ室の設定温度
・サウナ室の現在温度
・サウナ室のCO2濃度
をリアルタイムでモニター表示しています。
https://club.aqutpas.co.jp/?p=3167

メルマガ第1445号「混雑情報」(2021年1月12日執筆)でご紹介したニフティ温泉の混雑情報IoTサービスを使うと、
・施設の混雑レベルを「空」から「混」まで5段階に表示
することができます。センサーカメラによる自動計測システムは有料サービスですが、手動で表示を切り替える機能は現在コロナ禍対策として無償提供されています。
https://club.aqutpas.co.jp/?p=2760

そもそも施設や店舗の混雑状況は、Googleがスマホの位置情報データから推定し、通常と比べて現在がどうかを常にグラフ表示しています。
(うちはGoogleに表示されてない、という施設様はまずGoogleマイビジネスに登録してください。)

お客様を裸にする風呂屋も、気がついたら自身のデータが丸裸にされてしまう、そういう時代が来ているのです。

いやん、と恥ずかしがって隠そうとしてもGoogle様の目はごまかせませんし、もうこうなったら積極的に公開してしまったほうが良いと考える施設も増えてくるでしょう。

館内の状況を公開するということは、客数や売上が外部から伺い知れてしまったり、温度管理などが適切にできているのかどうかも客観的に見えてしまうということですから、よほど自信がない限りは堂々と公開したい気持ちにはならないと思います。

しかし、ユーザーからすると、今は混雑しているのかどうかが重大な関心事です。密を避けたいという意味もありますし、最近はマナーを知らない人と接触したくないという心理も強くなっているようです。

わざわざ時間をかけて行ってみたら入館制限で利用を断念というのは最悪の事態ですし、入館できても混雑で楽しめなかったということになると、次回行きたくなくなるかも知れません。せっかくのリピーターを失客してしまう重大なリスクです。

そう考えると、混雑していない時を選んで来てもらった方が結局は繁盛している施設にとってもメリットがあります。

来館客数のピークがなだらかになり平準化すれば、運営上も同じような人員数で回せるということになります。マルチタスク化や機動的人員配置といった高度なマネジメントができなくても、サービスレベルと人件費を安定化させやすくもなるのです。

これまで集客が芳しくなかった施設は、今は館内が空いていることが大きなアピールポイントです。堂々と告知した方が良いのです。

さらに温度、湿度、CO2濃度といった施設のコンディションまでリアルタイムに公開すると、より快適な環境を提供する施設が選ばれるようになります。

チラーの調子が悪くて水風呂の温度が高いのを見て「今日はやめておこう」と思われたとしても、「行ってみたらガッカリ。最悪、もう行かない。」と悪口を言われるより良いでしょう。

では、浴槽やサウナは何度だったら好まれるのか。水風呂は何度だったら一番集客力があるのか。

これは、今までとはまったく異なる革命的なマーケティング手法になるでしょう。

冒頭に書いたように、各種情報のリアルタイムなモニタリングは、技術的にはもうほどんど実現していることばかりですので、実用化まであと少しのところに来ていると思います。

「行ってみなければ分からない時代」はもうすぐ終わり、施設環境の見える化が…

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