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今日は 2020年4月26日です。
このメルマガは通常日曜祝日休刊としておりますが、今は急いでお伝えしたいことが多過ぎるため、本日は日曜日なのですが配信させていだたきます。
◆営業再開に向けて(7)
先日仕事の帰りにいきつけの飲食店に行きました。
銀座界隈でも人通りは普段の1〜2割程度で閑散としており、ほとんどの飲食店は臨時休業か縮小営業となっています。夜まで営業している店でも19時にはドリンクオーダーストップ、20時閉店です。
普段は多くの酔客と元気の良いスタッフで賑わうその店も、店内には数人しかいませんでした。
「本当に20時で閉店なの?」と店長に聞いてみたところ、「表の電気を消しますが、居ていただいても構いません。闇営業ですね(笑)」とのこと。少しでも売上を確保しようということなのでしょう。
今は店を開けたところでどうせ商売にならないという理由で休業する店が多いのですが、自粛ムードがいつまで続くのかも分からない中で、このまま動きを止めていたらいずれ力尽きることになります。臨時休業のはずがそのまま廃業となりかねないのです。
給付金や助成金の支給は制度がなかなか定まらずいつになるかも未定。支給されたところでおそらく焼け石に水でしょう。この店の住所は銀座ですから、家賃だけでおそらく月に100万円くらいかかるでしょう。店長としては、来店客が少なくても営業しながら足掻く以外に存続の道がないと判断しているのです。
闇だろうが無駄な動きだろうが、あらゆる可能性を必死に考え、動いて、生き抜くということです。
温浴施設も同じことです。地域ごとに多少の温度差はありますが、今は臨時休業中としている施設が大半で、営業継続している施設はごくわずかです。
予定通りに5月6日までで緊急事態宣言が解除され、暖かくなるにつれて新コロ騒動が早々に終息してくれればいいのですが、その希望的観測をもって今は待つのみというのは「正常性バイアス(危機に心が過剰に反応して疲弊しないために鈍感になるメカニズム)」ではないでしょうか。
休業期間が長引くほど財務体質は悪化し、設備はトラブルを抱え、スタッフは新たな職を求めて離れ、お客さまには忘れ去られていきます。今までコツコツと日々大切に積み上げてきたことが全て泡と消えてしまいかねません。
そうならないために、今やるべきこと、できることがたくさんあるはずです。それをこの2ヶ月くらい書き続けてきたのですが、刻一刻と変わる事態への対処をひとつひとつ文章にして説明していると、時間がかかり過ぎてしまうことに気づきました。
そうこうしている間に事態が好転せず、さらに長引くようであれば、手遅れになってしまうかも知れません。
GW明けまであと12日しかありません。
いま気になっていることを、項目だけ箇条書きしてみました。すでにメルマガ文章にして配信したものもありますし、これから書こうかと思っていることもあります。
あまり体系的ではありませんが、項目だけでも先にお伝えすれば、頭の整理や何かのヒントになるかも知れないと思い、以下に貼っておきます。
■休館中に取り組むべきこと
─営業再開の判断基準検討
└営業再開告知文(店頭およびHP)
└批判に対する説明準備
─館内メンテナンス
└休館明けトラブル防止
└清潔感アップ
─財務対策
└あらゆる固定支出の抑制
└各種支払い猶予、減額の交渉
└資金調達
└助成金の活用
─ウィズコロナ対応
└各種感染拡大防止策
└免疫力アップ対策
└館内休止エリアの再検討
─日々の情報発信を続ける
└情報発信体制(HP、SNS)の強化
└館内メンテナンスの状況報告
└感染拡大防止策の状況報告
└免疫力アップの情報提供
└休館明けの企画
─試運転モニター会の企画(プレオープン)
└開催日時
└招待人数
└営業内容
└告知手段
└出勤スタッフ確保
─限定的貸切営業の検討
└予約管理システム(TableCheck等)
─新規事業の立ち上げ
└デリバリー、ケータリング
└商品化
└製造体制構築
└包装資材調達
└配達体制構築
└販売促進
└温泉宅配
└テイクアウト
└商品化
└製造販売体制構築
└弁当総菜
└お酒のおつまみ
└作り置きお総菜
└ドライブスルー、駐車場青空市場
└産直市場
└地元1次産業との連携
└キッチンカー誘致
└弁当総菜販売
└自社飲食部門による商品化
└地元飲食店との連携
└手作りマスク販売
└除菌液提供
└ポリタンク温泉
└物販
└売店
└美と健康商品の強化
└通販
└サウナイキタイの活用
└自社通販体制構築
└オリジナル商品の開発
└回数券、ギフト券販売
└応援的先行販売
└さきめし
└アソビュー!
└サウナイキタイ
■ウィズコロナ・アフターコロナの温浴ビジネスを考える
【衛生観念が変わる】
─感染拡大防止対策
└マスク習慣
└スタッフのマスク着用
└フェイスシールド着用(浴室巡回時はマスク不適)
└お客様にマスク着用依頼
└除菌習慣
└館内除菌剤設置
└館内定期除菌清掃
└入浴時は最初に洗体(利用者心得)
└飛沫感染防止
└フロントに透明フェンス
└フロント接客トークは指差し確認へ
└ロウリュトーク自粛
└サウナ・岩盤浴室内マナー要請
└ジェットタオル使用中止
└ソーシャルディスタンス
└最大収容人員の見直し
└フロント待ち行列間隔
└使用ロッカー間隔
└飲食客席間隔
└サウナマット間隔
└休憩仮眠スペース間隔
└現金による接触感染防止
└キャッシュレス決済化
└手渡しをやめトレーの使用
└カードのセルフ操作
└換気
└換気強化による室温変化の告知
└扇風機、冷風機準備(夏場対策)
└空間除菌
└空気清浄機設置
└空間アロマ
─清潔感重視
└施設劣化箇所のメンテナンス徹底
【免疫力アップが注目される】
─温浴
└深部体温
└長時間入浴
└SNSや館内POPでの啓蒙
└入浴法レクチャー
└コーチングスタッフの育成
└継続的温浴習慣の奨励
└リピーター優遇制度
─日光浴
└外気浴環境整備
└日焼けマシン導入
─飲食
└腸内環境改善
└発酵食品
└食物繊維
└海草(フコイダン)
─睡眠
└サウナの快眠効果訴求
└ヘッドスパ導入
─東洋医学
─健康チェック習慣
└健康測定機器の充実
└データ記録(カルテ)
【消費生活行動が変わる】
─世界的不況、温浴マーケットサイズの縮小は不可避
└銭湯回帰
└新たなマーケットサイズの付加が必要
└新規事業の本格育成
─リモートワークの定着
└充実したコワーキングスペースの提供
└オンライン会議用スペースの提供
─生活パターンの変化
└外出の減少
└自宅水光熱費アップ
└温浴施設の省エネへの取り組みアピール
└ひとりになれる時間
└おひとり様空間の需要増大
└来館パターンの変化
└仕事帰りの男性客減少
└平日昼間の女性客減少
└高齢者の外出控え
└週末休日集中から分散化
└施設稼働率アップ
└平日昼間に男性客
└平日にファミリー
└行動時間の多様化
└営業時間の拡大
└運動不足
└ダイエットサポート
└軽い運動系ワークショップ
└出張や通勤の減少
└小商圏化
└送迎需要増加
└小商圏型販促の再構築
└徒歩自転車バイク客への配慮
─NO3密でアウトドア人気
└グランピングイベント
└テントサウナ導入
└入浴+アクティビティの商品化
└軽スポーツ+入浴の商品化
─都会から地方へ
─インバウンドは回復に時間
(望月)