サウナひとつしかないなら

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今日は 2021年9月11日です。

サウナひとつしかないなら

 最近、サウナで人気の施設に行く機会が多かったのですが、サウナの温度設定についてあらためて感じていることがあります。

以前メルマガ第1530号「温度調整とは商圏の調整」(2021年4月23日)で、

──サウナは80度台、水風呂は18度前後とするのが最も一般的なセッティングです。人によって好みは異なりますが、最も広く万人受けを狙うならそのくらいの温度設定が最大公約数ということです。

しかしヘビーユーザーになると要求は過激化し、より熱いサウナ、冷たい水風呂を求めるようになります。施設としてはマニア受けばかりを狙って過激な温度設定にしていくと、一般客や入門者にはハードルが高いサウナ環境になってしまうので、なかなかできません。──

と書きました。これは業界の一般論として確かにそうだったのですが、最近行ったサウナ目的のお客様で賑わう施設は、軒並み高温設定でした。

複数のサウナ室があって中温と高温を提供しているのなら分かるのですが、ひとつしかないサウナが激アツ設定になっているのです。

サウナ慣れしているはずの私でも、上段に座っていたら4分ぐらいで無意識に立ち上がってしまい、サウナタイマーがまだ進んでいないのに気づいて、「あ、まだ早いな」と座り直すくらい。

結局6分くらいで出てしまうこともあるのですが、身体はしっかり温まり、水風呂にも気持ちよく入ることができます。

30分もあればサウナ→水風呂→外気浴を2セット楽しめます。

昨日は品川区大崎にある銭湯、金春湯さんにお邪魔したのですが、ここのサウナはまさにそれです。
https://kom-pal.com/

「温度設定とは商圏の調整」だとしたら、小商圏型の銭湯は、中温設定が望ましいということになりますが、金春湯のボナサウナは思い切り高温設定。そしてそのサウナが大人気なのです。

これまでは入門者や熱さが苦手な人に配慮して、「万人向けなら中温設定」と考えらえてきたのですが、それだと結局サウナファンには物足りず、せっかく育てたサウナファンが他店へと流れて行ってしまう可能性があります。

良いサウナを探していろいろな店を彷徨っているサウナーからも、物足りないので次はないという評価を受けてしまうかも知れません。

そう考えていくと、「万人向けなら中温設定」という考え方はベストではなかったのかも知れません。

中温設定でも、上段に座ったり、加温時間を長めにしたり、ロウリュしたりすれば充分な加温は得られるのですが、そういった調整をよく知らない入門者は、せっかく噂を聞いてチャレンジしてみたけどサウナの良さが実感できなかった、ということにもなりかねません。

むしろ少々我慢してでも初回からガツンと熱いサウナに入ってもらい、一気に水風呂→外気浴まで体験できた方がサウナにはまりやすいとも考えられます。

複数のサウナ室があるなら、中温や高温、加湿有無などのバリエーションを持たせても良いのですが、ひとつしかないなら、やはりサウナーが最も好む高温・加湿・対流良しというベストなサウナ環境の提供を目指すのが正解、ということだと思います。

何より、サウナファンで賑わう繁盛店の存在がそれを証明しています。

業界全体でサウナの平均温度を3度くらい上げたら、もっとサウナファンが増え、一部の施設だけに集中して混雑という困った状況も緩和されていくのではないかと思います。

また高温設定の方が…

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