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今日は 2021年5月1日です。
◆全国に蔓延
先日のメルマガ第1530号「温度調整とは商圏の調整」(2021年4月23日執筆)で、山形蔵王の山中に「高源ゆ」というとんでもないヘビーユーザー仕様のサウナがあることを書きましたが、私が利用した帰り際に入ってきた若い男性4人組のうちひとりはサウナハットを被っていました。
施設のメインコンセプトであるアスリートのリカバリー目的ではなく、サウナを目的とした来館だということが分かります。
2007年のことですが、増改築プロジェクトをお手伝いした大分県竹田市の「長湯温泉かじか庵」では、当時まったく注目されていなかったセルフロウリュをひそかに導入しました。
炭酸泉で知られる超有名温泉地である長湯温泉の中の小さな旅館ですから、温泉自慢なだけでは差別化は難しいと考え、サウナ環境を強化しておいたのです。
少人数で運営する小規模施設ですから、スタッフによる頻繁なロウリュサービスはできないだろうと考え、セルフ化した面もありました。
先日Twitterを見ていたら、大分県の地元サウナーが「朗報!竹田かじか庵の外気浴にイスが導入されたぞー!」と投稿しており、そこに複数の人が興味津々で反応していました。
14年前のセルフロウリュはちょっと早すぎたかも知れませんでしたが、おんせん県である大分にも、ようやくサウナブームの波が到達しはじめたことを感じます。
これまで、いろいろな人から「望月さんはいつもサウナのことを言ってますけど、サウナブームは首都圏の若い世代だけの現象で、高齢が進む地方ではそうでもありませんよ」と言われていました。
たしかに、サウナブームに沸いているのは首都圏と、サウナしきじや神戸サウナなど特定の全国区施設に限られるという状態が続いていましたが、ここへ来てようやく全国津々浦々でサウナブームを感じ取れるようになってきたのです。
こうなると、サウナブームが全国に拡がったと言われる日も近いことでしょう。
あとは押し寄せる波をうまくキャッチするだけです。
キャッチといっても、より良いサウナ環境を求めて彷徨っているサウナーを自店に呼び込んだだけでは、集客の大きな底上げにはなりません。
大切なのは…
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