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今日は 2021年3月1日です。
◆グランドフィナーレ
神奈川県相模原市にあるJNファミリーさんが、2月28日で37年間の営業を終えるグランドフィナーレを迎えるということで、最後のお別れに入浴してきました。
http://www.jn-family.com/
混雑を避けるために早朝に行ってきたのですが、それでも空いている下足ロッカーがなかなか見つからないような状態で。館内は別れを惜しむ多くの常連さんで賑わっていました。
入館料は一般大人税抜1,450円(8時間まで)。90分コースなら980円。
受付で料金表示をみた時、少し動揺を感じました。
私がはじめてJNファミリーを知ったのは今から25年前の1996年のことですが、当時は入館料2,500円の健康ランドだったのです。
JNファミリーから車で10分ほど離れた場所にある遊休地活用のコンサルティングをしていて、その活用方策として当時ブームの兆しがあった温浴施設を検討することになり、競合店調査のために訪問したのが最初です。
施設規模が大きく、浴室にプールがあるなど豪華なスペックで、圧倒的な地域一番店。この施設とは正面から張り合うのは難しく、価格政策としては下を潜るしかないと考えざるを得ませんでした。
ちょうど先日のメルマガ第1482号「コロナ禍の持続化経営」(2021年2月26日執筆)で
──1990年代の温浴業界は、入浴料500円前後の安価なスーパー銭湯と、2,000円以上の高価な健康ランドに2極化した時代でした。
当時は全国各地で、顧問先の施設がどうすれば周辺競合施設との差別化を図れるのかと考えた時、中間の800円〜1,800円の予算帯に競合が少なく、そのグレードを狙いに行くことが多かったのです。──
と書きましたが、まさにその戦略をとった最初の仕事だったのです。
その頃の私は開発指導本部という部署にいて、遊休地活用や新規事業開発などのコンサルティングをしていたのですが、この時の温浴施設開発の体験がきっかけとなって、導かれるように温浴専門のコンサルティング活動に集中するようになっていきました。
なので、私の中では健康ランド業態の代表格と言えばJNファミリー、というイメージが刷り込まれていました。
その代表格が入館料1,450円(クイック980円)という価格設定になっているということは、入館料単価が半分近くまで落ちてしまったということで、かつての収益構造とはまったく違ってきます。ハードの形状を簡単に変更しづらい温浴施設にとって、時代変化のスピードが早いというのは本当に厳しいことです。
しかし…
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