新しい衛生観念とマナー(2)

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今日は 2020年6月2日です。

新しい衛生観念とマナー(2)
 全米各地で人種差別への抗議デモが暴動に発展し、大変なことになっているようです。マグマのように溜まった民衆のストレスがひとつの事件をきっかけに爆発してしまったということなのでしょうか。

日本で同様の問題は起きにくいとは思いますが、今の日本も新コロ問題によって人心は分断され、様々な不安や不満が蓄積しており、一触即発であることは同じです。

誰もが経験のない事態が続く毎日にストレスを溜めていますので、ちょっとしたことで衝突が生まれてしまうのです。

先日ある温浴施設の現場責任者の人に最近の様子を聞いたのですが、営業再開にあたってお客さまに検温とマスクの着用をお願いしたところ、それが気に入らなかったようで、「人をバイ菌扱いしやがって」と大騒ぎになり、本社までねじ込まれる事態になったそうです。

新しいエチケットやマナーなど全く意に介さない人から、感染不安に恐れおののく人まで、人の受け止め方は千差万別で、そんな人達を大量に相手にしなければならない現場は疲弊することの連続でしょう。

メルマガ第1244号「営業再開に向けて(8)〜グリーンサウナ本日閉館」(2020年4月28日執筆)でも書きましたが、最終的に現場スタッフがまいってしまったら営業はできなくなりますから、スタッフのメンタルケアは何よりも大切です。

前例やセオリーがなく、誰にも答えがわからないことが続いているのですから、できるだけトップ自らが現場に立って、判断基準を示すことが現場の安心につながると思います。

ちなみに、バイ菌事件を聞いて私が思ったのは、「どうせトラブって謝ることになるなら、先に謝っておいた方がいい」ということ。

もしトップや責任者が玄関先に立って、お客さまをお迎えしながら事情を説明すれば、トラブル発生の確率はかなり下げられると思います。

とはいえ、ずっとそうしていることも難しいので、以下のような表示をしてはどうでしょうか。

──
こんな状態ですが…
<(_ _)>
現在新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、館内ではお客さまにマスク着用や手指消毒、利用人数制限、おしゃべりをお控えいただくなど様々なご不便・ご協力をお願いしており、スタッフもマスクやシールド越しの接客となり、サービスレベルはとても万全とは言えません。

私どもといたしましても大変心苦しく、一日も早くこの問題が終息することを願っております。

こんな状態でもよろしければ、どうぞひとときのご入浴をお楽しみください。
──
紙一枚ですべて解決するようなことではありませんが、何もしないよりは少しでもスタッフのストレス軽減につながるのではないかと思います。

(望月)

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