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今日は 2020年4月28日です。
◆営業再開に向けて(8)〜グリーンサウナ本日閉館
「グリーンサウナが4月28日に前倒しで閉館」という情報が流れたのは26日午後のこと。それを目にした途端に私は暗澹たる気分になりました。
メルマガ第1232号「最後まで走る」( 2020年4月15日執筆)で書いたように、5月6日の閉館予定日まで営業を続行したいという加川社長の強い意志を知っていましたので、それでも断念せざるを得なくなった事情とは何なのかを想像したのです。
ちょうど、大阪府が休業要請に応じないパチンコ店の店名を公表し、中傷が相次いでいるというニュースを見た後でした。ニュースそのものよりも、その記事に対して殺到するコメントのほとんどがパチンコ店を激しく非難する内容しかないことに怖さを感じていました。
ついに温浴施設にも批判の矛先が向きはじめたのかと連想したのです。
それを確かめるために、昨日の朝グリーンサウナに行って加川社長に会ってきました。
私が「休業しないことへの批判がたくさんあったのですか?」と聞いてみたところ、「いえ、それは全然ありませんでした。ただ、この状況で勤務を続けることに強いストレスを感じているスタッフが多く、もう限界という判断です。」ということでした。
そういうことであれば確かに閉館前倒しの判断も仕方ないところでしょう。このご時世であり、この後も勤務が続くわけではないので無理もないことです。
スタッフに勤務を無理強いすることはできませんし、出勤スタッフが確保できなくなれば営業することはできません。
最終的に営業休止に至る理由とは、お客さまが来ないからでも休業要請でもなく、バッシングでもない。スタッフを出勤させられなくなるからなのです。
しかし、今後も経営を続けなければならない施設は、スタッフにも納得してもらわなければなりません。このままいつまでも自粛を続けられるわけもなく、経営者もスタッフも、現実と折り合いをつけながらやれることをやっていくしかないのです。
まだ営業継続している施設もそうですが、臨時休館から再開する予定の施設も、スタッフのメンタルケアが極めて重要ということです。
誰もが未体験の事態が起きているのですから、動揺や不安があるのは当然のことです。マスコミはこれでもかと不安を煽るばかりですし、普通にテレビやネットから情報を得ているだけでは不安が恐怖に変わり、いずれストレスで皆がまいってしまうことでしょう。
長期戦になる前提で、自店はどうしていくか方針を固め、スタッフの理解を深めた上でお客様をお迎えする体制を整える必要があるのです。
自店の社会的な役割は何なのか。
どうして営業しようとしているのか。
氾濫する情報の洪水の中から何を選び取るのか。
お客さまとスタッフの安全のためにどんな対策をとるのか。
そういったことをしっかり話し合って、納得の上で仕事をしてもらうことが大切だと理解しました。
太古の湯グリーンサウナには、いつも地元利用者として疲れを癒してもらいながら、たくさんのことを教わりました。加川社長に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
(望月)