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今日は 2020年1月6日です。
新しい年となりました。この冬休みや曜日の並びが良く集客ピークになりやすい日が続きましたが、お正月の営業はいかがでしたか。
休み中に連絡をとった施設では、いずこも昨年より客数売上とも良いとのことでした。「正月の営業は一年を占う」と申しますが、好調のところはその勢いに乗って行けば良いでしょうし、不調のところはどこかで切り替えて仕切り直しをしないと、不調を引きずってしまいかねません。
私はちょっと風邪気味で体調不良な正月を過ごしました。これも一年を占う意味では意味があることと思いますので、体調管理の見直しをしなければと思っています。
◆2020年温浴ビジネス展望
昨年くらいから、弊社への公共温浴施設に関するご相談が急増していることが気になっています。
一般的に行政の仕事は地元(県内)企業優先であり、さらに公共温浴施設では前例主義、ハード先行、そして横並び意識が強いので、弊社が言うような尖ったマーケティング戦略や先鋭的な運営方法はなかなか馴染まず、基本的にあまりお呼びがかからないものなのですが、ちょっと風向きが変わっているようです。
それはありがたいことなのですが、それだけ困った公共温浴施設が増えているということでもあります。
90年代の公共温浴施設開発ラッシュから20年以上が経過し、施設の大規模修繕や大型設備の更新時期がきているものの、今後の業績の行方を考えると簡単に追加投資もできない…各地でそんな状況が増えているのでしょう。
公共温浴施設は、地域住民の人気という意味では手堅い政策であり、ふるさと創生をはじめとする各種補助金等もあって、市場性や運営の難易度を考慮せずに安易に作られてしまったところがあります。
結果的にお荷物になってしまった公共温浴施設をどうしていくのか、これまで前向きな答えを出せないまま、ずるずると時間だけが過ぎてしまっているようにも感じます。
しかし、銭湯とその他公衆浴場合わせて全国に約2万件ある温浴施設のうち、およそ2割の4千件が公共温浴施設ですから、その動向は温浴マーケットに対して大きな影響力を持っています。公共温浴施設の将来にどう答えを出すのか、それは今後数年間の温浴市場動向を考える上で重大な影響力を持った要素となってきそうです。
昨今の注目のキーワードといえば、「インバウンド対応」「入れ墨タトゥー問題」「キャッシュレス決済」「サウナブーム」「サブスクリプション」「パーソナライズ」「ミクストラン」…といったことですが、これらが注目されているというのは、ある意味平穏な状態であり、前向きな未来に向けた進化とも言えるでしょう。
過去の歴史を振り返ると、本当にマーケットが激変してしまうのは、ネガティブな事件がきっかけであったことも少なくありません。
そうならないように、安全衛生と危機管理には細心の注意を払いつつ、温浴マーケットの健全な拡大に勤しむ一年にしたいと思っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
(望月)