イベントとはいえ

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今日は 2021年11月9日です。

◆イベントとはいえ

 先月末に有馬温泉太閤の湯の屋上で開催されたアウトドアサウナイベント「TENT SAUNA(R) FES 2021 AUTUMN in ARIMA」、運営サポートさせたいただいた弊社にとっても大いに学ぶ所がありました。

過去にも何度か記事に書いてきましたが、これからアウトドアサウナイベントを企画される温浴施設が増えてくると思われるので、重要と感じているポイントをここにまとめておきます。

(1)集客は個人アカウントの影響力が大きい

 今回の集客は公式サイト、プレスリリース、公式SNS、そして予約サイトとして活用したアソビュー!のページで告知をしましたが、それだけで30名×1日4部制×2日間の集客目標を埋めることは難しかったと思います。

弊社のSNSアカウントも微力ながら拡散協力させてもらいましたが、ゲストとして招聘したマグ万平さん、五塔熱子さん、しらかばスポーツさん、清水みさとさんにご協力いただいたことで、広く関西サウナファンにイベントの存在を知ってもらうことができました。

最も強力な集客ツールは個人のSNSアカウント、という時代になってきていることを感じます。

(2)料金設定の考え方

 最近はサウナイベントの参加料が高くなってきている傾向がありますが、温浴施設が開催する場合は、自店の通常利用も料金に含めることができるので、単独のサウナイベントよりもお値打ち感があります。逆に言うと安価に設定している施設入浴料とのバランスで、むやみに高くは設定しにくいというジレンマもあります。

太閤の湯では正規入館料2,860円に対して、1,100円アップの3,960円と設定しました。4,000円の分岐点(3,000円予算帯)を超えることもできたかと思いますが、満足度やリピートを考えると、お値打ち感があるくらいが適切ではないかと思います。

(3)初回から利益確保は難しい

 初めての開催の場合、企画準備には時間や人手が多くかかります。また外部ゲストを招聘する場合はその謝礼、外部
予約サイトを使えばその手数料。そしてレンタルや購入で備品の調達。仮に@4,000円×最大240人とすれば売上は96万円になりますが、すべてのコストを合わせると赤字です。

しかし、慣れて来れば内製化できる部分も増えますし、購入した備品は繰り返し使うことができますので、収益性は改善していきます。

不慣れな初回から無理して利益確保を狙うと、結局は集客に苦戦したり、顧客満足度にシワ寄せが行ってしまうことにもなりかねないので、初回の赤字分は勉強代と広告宣伝費と割り切った方が良いでしょう。

(4)イベントとはいえキャパシティビジネス

 「温浴施設はキャパシティビジネス」と常々申し上げておりますが、アウトドアサウナイベントであってもそれは同じです。時間制限のある入替制の場合、開始時間と同時に全員がまず一斉にサウナ、となりますから、参加人数とイコールのサウナ収容人数が必要です。それ以上の人数を参加させてしまうと、半裸で屋外にいるのにサウナに入れず、特に寒い季節は困ることになります。

そして、水風呂や外気浴も同様です。太閤の湯では4tくらいの容量があるフレームプールを用意し、簡易濾過器、常時注水してオーバーフロー、塩素濃度管理も行ったのですが、それでも後半になってくると水風呂の水質がだんだん気になるようになっていました。30人×4部で120人だったら、フレームプールは1つでは足りないかも知れません。

また大型テントサウナでアウフグースイベントをする場合…

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