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今日は 2021年11月6日です。
◆7割経済脱出のための道しるべ
総合ユニコムさんから「温浴施設データファイル2022」が発刊されました。
https://aqutpas.co.jp/datafile2022/
以前第1614号「びっくり現象」(2021年8月6日)で書いた、
──綜合ユニコムさんから重たい原稿執筆依頼をいただいてしまい、夏休みの宿題を抱えた小学生のような気分でいます。
最新の温浴市場動向をまとめなければならないのですが、いまの温浴業界はコロナ禍という嵐に激しく翻弄されている真っ最中ですから、トレンドや過去からの類推で語れるような状況ではありません。
コロナ前の統計数字を今更分析してもあまり関心は持たれないでしょうし、こうして書いている間にもまた風向きが変わってしまうかも知れません。
個別施設の対策はいろいろ考えることができますが、温浴マーケット全体の中長期的観測となると、本当に難しい時期です。──
夏休みの宿題というのはこれのことでした。実際には夏休みなどないので、休日や睡眠時間を削らなければならなかったのですが…。
しかし、コロナ禍による混乱期の真っ只中に、統計的なデータがどこまでの意味を持つのかとも心配していたのですが、綜合ユニコムさんの編集部、企画調査部のご尽力によって、素晴らしい本が出来上がり、ホッとしました。
隔年で発行されてきた「温浴施設データファイル」の中でも、もっともハイレベルな内容になっていると思います。
特に第3編「アンケート調査分析」がスゴイです。普段私が温浴施設コンサルティングにおいて重用している様々な指標があるのですが、
・曜日別入館者数
・曜日別下足ロッカーの回転数
・業態別利用者年齢層
・業態別会員比率
・業態別平均滞留時間
・業態別商圏範囲
・業態別入館者数増減(コロナ前と現在)
・地域別入館者数増減(コロナ前と現在)
・業態別客単価増減(コロナ前と現在)
・業態別部門構成比
…などの外部から調査しても分からないことが、多数の温浴施設の協力によって数値としてしっかり掲載されています。これらの指標と照らし合わせると、自店の特徴や課題が浮き彫りになるのです。
ちなみに温浴施設の入館者数は、2019年度と2020年度を比べると全国・全業態平均でちょうど30%減。まさに7割経済そのものという結果でした。
これからどう盛り返していくのか。今を起点と考えれば、143%の伸び率でようやくコロナ前の水準に戻ります。それ以上の伸び率を実現できる大胆なアクションが求められるということです。もう過去の常識にとらわれている場合ではないということをヒシヒシと感じます。
コロナ禍対策で忙しい中、アンケートに経営データを回答することは、直接的には何のメリットもないわけですが、それでも全国の温浴施設が多数協力してくれたことには感謝しかありません。この場を借りて心より御礼申し上げます…
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