有料メルマガ「日刊アクトパスNEWS」会員の皆様
今日は 2021年10月25日です。
◆小規模温浴施設開業を目指すなら(2)
弊社に「小規模サウナを作りたい」というお問い合わせが頻繁に入ってきています。
どんな事情なのかをうかがってみると、一番多いのが都市部の物件で、ソロサウナtune(神楽坂)のような個室型サウナを作ろうと思っている、というお話しなのです。
温浴事業に新規参入したいと考える人が増えるのは、温浴マーケットの活性化という意味では喜ばしいことですが、これだけ同じようにソロサウナを作ろうとする人が多いことには少し考えさせられます。
最小面積に必要な機能をコンパクトに収めようとすれば、一室あたり2坪程度で個室サウナが作れます。
複数の個室とパブリップスペースを含めても数十坪規模の物件であればサウナ施設が作れるということは、投資額にして数千万円で収められるということです。これまでの温浴施設はどう作っても億単位の投資が必要だったことに比べると、画期的な業態革命と言えます。
コロナ禍で密を避けたい心理にサウナブームが重なっている今なら、高稼働が期待できるでしょう。おそらく、ソロサウナtuneが朝から晩まで予約が埋まっている状況を見て、これなら行けると判断されていることと思います。
しかし、弊社にもこれだけお問い合わせが入ってくるということは、今水面下で企画構想段階の個室型サウナの案件が数えきれないほどあるということで、おそらく今後は個室型サウナの開業ラッシュとなるのではないかと予想されます。
黎明期のブルーオーシャンビジネスだと思っていたら、あっという間に競争の時代に移行してしまう可能性があるのです。
そうなった時に、狭い空間に機能を詰め込んだだけの個室型サウナの競争力はどうなるのでしょう。
予約が埋まらなくなってきても、ソフト的な付加価値を加える余地があまりにも少ないと思うのです。稼働率が落ちてきた時に、サービス力で固定客化したり客単価を高めることができず、結局値段の叩き合いになって短命ビジネスで終わってしまうのではないでしょうか。
そんな話をすると、面倒くさいことを言う奴だと思われるのか、それきり連絡がなくなることがほとんどです。
せっかくの事業意欲に水を差すつもりはないのですが…
---------
この記事は会員限定公開となっており、全文は表示されておりません。
メールマガジン「日刊アクトパスNEWS」をご購読いただくと、毎日全文がメールで届きます。
メールマガジンご購読のご案内はコチラです。