サウナビルダー

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今日は 2021年10月5日です。

サウナビルダー

 「Sauna Builder」というムック本を購入して読んでみました。

日本でサウナビルダーといえば、先日の100事例セミナーでご一緒させていただいた野田クラクションべべーさんが先駆者として有名ですが、今や日本中にサウナビルダーを目指す人がたくさんいるようです。

このムック本の主旨は「DIYでサウナを作る」ということで、各地に登場している手作りサウナの事例がたくさん掲載されていて、大変興味深く読破しました。
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サウナを作るためには、場所や材料をはじめ、本格的な工具や知識、技術も必要ですから、誰でも気軽にできるものではありませんが、サウナ作りの知識を学んだり、自作にチャレンジしてみる体験はとても貴重だと思っています。

私も以前東日本大震災の被災地支援で、手づくりのドラム缶風呂やテントサウナにチャレンジしたことがあります。今のようにネットから得られる情報もなく、小学生の工作のようなものでしたが、実際に自分で作ろうとすることで浴槽やサウナというものを本質的に理解できると思います。

ドラム缶風呂の時は、給排水や燃料の確保、安全性、湯の衛生管理などについて悩みました。

その時は、入浴するドラム缶に直接薪をくべて沸かすのは、火傷やドラム缶が倒れないか等いろいろなリスクが大きいと考え、湯沸かし用のドラム缶と入浴用のドラム缶を分け、ホースを使ってサイフォンの原理で湯を供給する方法にたどり着きました。

安全に温度調整できますし、湯を供給し続ければオーバーフローで入浴側ドラム缶の湯の衛生を保つこともできます。今でもドラム缶風呂をするなら湯沸かしと入浴用を分ける方式がベストだと思っています。

テントサウナの時も、今のように市販のテントサウナが簡単に手に入る時代ではなかったので、自分たちで考えて材料を調達して作りました。材料費は総額5万円。

アウトドア用のタープテントの壁面に膜を張り、ストーブは安い時計型の薪ストーブ。テント内でストーブに火をつけることは危険と考え、耐火ボードで燃焼室を作って、その熱気をテントに供給して温める方式。

組み立て途中のテントが風で飛ばされたり、すきま風で温度がなかなか上がらなかったり、テントサウナの最大の敵は風であることを学びました。

これらの経験から得たことは、その後温浴施設の浴槽やサウナの改装方法を考えたりする上で大いに役立っています。いざとなったら自分でも作れるぞという本質的な自信があるから、いろいろな可能性を自由に考えることができるのです。

そういう意味で、温浴施設関係者であれば「Sauna Builder」を読むことは非常に役に立つと思います。

中には、目を見張るような工夫も紹介されていました。例えば…

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