水風呂の思い出

今日は 2021年9月22日です。

水風呂の思い出

 昨日は初対面の方とお会いしたのですが、その待ち合わせ場所は都内のサウナ。

Twitterでやりとりして待ち合わせ時間を決め、「もうすぐ着きます」「先に入ってます」みたいなやりとりをして、サウナ室の中でお互いにそれらしき人を見つけて挨拶する。不思議な時代になったものです。

そのサウナは設定温度が高く、人の出入りの少ない時間帯はベンチが熱くなりすぎて座れないことがあるくらいのストロングスタイルなのですが、井水かけ流しの水風呂が気持ち良く、外気浴できるスペースもあって好きなサウナのひとつです。

水風呂はチラーで冷やしていないのでちょっとぬるめですが、ふんだんに補給水が注がれており、清潔な天然水が存分に楽しめます。ぬるめの水風呂は長時間入っていられるので、水質を楽しむにはむしろベストと思える温度かも知れません。

塩素臭のない水をじっくり堪能しながら、ふと昔の体験を思い出しました。

かつて現場運営責任者をしていた施設では、湯は泉質の濃い塩化物泉、水風呂は井水を濾過循環で使用していました。殺菌は次亜塩素酸ナトリウムを薬注機で自動注入し、塩素濃度は定期的にDPD試薬で測定、0.2〜0.4ppmという法令基準を順守していました。

ところが、アンケートに「塩素が目にしみる」「くしゃみが止まらなくなった」といった苦情の書き込みが相次いだうえに、運営委託しているアカスリスタッフが体調を崩して休むようになり、それが塩素のせいに違いないと言い始めたのです。

こちらとしては法律に則って適切な塩素濃度を保っており、その部分で苦情を言われても、塩素濃度を落とせば逆にレジオネラ菌によるリスクがあり、どうすることもできません。

体質的に化学物質過敏症という人もいるのは確かなのですが、一般の人が大丈夫なのに、過敏症の人に配慮するというのは経営的に限界があります。

途方に暮れましたが、かといって問題を放置することもできず、とりあえずアカスリ室には換気扇を増設して換気を強化することで対処しました。

アンケートに書かれる塩素問題は改善の方法が分からず、保留となりました。

今考えると、おそらく源泉や井水に含まれる成分と次亜塩素酸ナトリウムが反応して結合塩素となり、DPD法で遊離残留塩素濃度を測定しても濃度不足と判断して、注入量を上げ過ぎていたのだと思います。

当時はモノクロラミン、ジクロラミン、トリクロラミンといった知識も情報もなく…

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