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今日は 2021年9月21日です。
◆サ活数が多い施設
ある温浴施設にどれほどの魅力・実力があるかということに関しては、いろいろな見方、考え方があります。接客レベル、温泉の泉質、設備のバリエーション、安全衛生管理がしっかりできているか…これらはすべて重要なポイントです。
しかし、その重要なポイントががどれだけ消費者に認知され、信頼され、支持を得ているかは別問題です。
若かりし頃、コンサルティングのご依頼をいただいたある食品スーパーマーケットでの経験ですが、精肉部門の担当者が頑固な職人気質で、「ウチの肉が美味いかどうかなんて、そんなの食えば分かる!」と言って、陳列方法や価格設定などのアドバイスにまったく耳を貸さず、手を焼いたことがありました。
お肉の近くに焼肉のタレを陳列して買い上げ点数をアップしましょう、とか私が小賢しいことを言えば言うほど不機嫌になってしまうのです。
仕方ないので、他の部門から先に手を付けて、成果を見せることで徐々に納得してもらう作戦に切り替えたのですが、いくら経営者が納得していても現場が反発してしまったらうまく行かないのがコンサルティングの難しい一面と言えます。
頑固職人と同じことで、温浴施設の魅力も伝わってナンボ。独りよがりのプライドを持っているだけでは意味がありません。
魅力を伝え、支持を得るための活動をマーケティングと言いますが、それがどれだけの成果を上げているか、つまり実際の集客力がどれくらいあるかを測るシンプルな指標としてネット上の口コミ件数があります。
弊社でも数年前から市場調査手法のひとつとして取り入れていますが、最も客観的な現実を示しているデータと言えそうです。
広く一般客の認知度を示すのはGoogle(Google Map)の口コミ件数。以前、メルマガ第1050号「重大な発見」(2019年8月29日執筆)で実際の年間客数とGoogleの口コミ件数には相関関係があるということを書きました。
温泉ファンの認知度や好感度を測るならニフティ温泉の口コミ。
しかし今はコロナ禍で、Googleやニフティ温泉の口コミ件数が多い有力施設でも大苦戦中ですから、当面は「口コミ件数と集客力は比例する」という法則は封印せざるを得ません。
もうひとつの温浴マーケット、サウナについてもファンの支持(集客力)を示す指標があります。それはサウナイキタイの「サ活」数です。
サウナマーケットもコロナ禍の影響を受けていないわけではないのですが、温泉ファンに比べると年齢層が若いこともあり、活発な動きがあります。
特に人口が多い上にブーム過熱気味の首都圏ではサ活投稿も活発で、現在サ活数が全国最多と思われる埼玉県の「湯乃泉草加健康センター」はなんと36,354件(2021.09.21現在)。フリーザ様の戦闘力か!と思うくらい他の施設とは桁違いですが、首都圏では小規模な銭湯でも1,000件くらいのサ活数は普通に見られます。
首都圏ではサ活数が1,000件近くになれば、かなりサウナブームの追い風を感じていることでしょう。
首都圏以外の地方では、サ活数100くらいになると「最近サウナファンが増えている」と感じているはずです。
首都圏と地方の温度差はありますが、いずれにしてもサウナマーケットに関しては「サ活件数と集客力は比例する」法則は続いているようです。
口コミには…
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