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今日は 2021年9月15日です。
◆新しいマナーと環境整備
先日荻窪なごみの湯(東京都杉並区)にお邪魔した際に、時間に少し余裕があったのでいそいそと入浴しました。
平日昼間だというのに、相変わらず浴室は程良い感じの賑わいでスタッフさんもテキパキと動き、活気があります。
いつも見る度に何か変化があるのが繁盛店の特性のひとつであると思っているのですが、今回もなごみの湯は随所に変化が見られました。
露天風呂にはコールマンのインフィニティチェアが5台並んでいるのですが、周りにも順番待ちとおぼしき人が常時何人かいるという感じで、人気ぶりを感じさせます。
しばらく様子を見ていると、インフィニティチェアを使ってととのった人たちは、必ず備え付けのシャワーノズルで椅子を流してから次の人に譲るというマナーが完全に定着しているのです。
これにはちょっと驚きました。かつては椅子を使っても使いっ放しで、次の人が気になるなら自分で桶で浴槽から湯を汲んで流す、というのが普通だったと思います。
コールマンのインフィニティチェアは座面が布地(ポリエステル)ですので、濡れた身体の人が使うと跡が残ってしまいやすく、水で流さないと気分が悪いとは思いますが、次に使う人が流すのではなく、使い終わった人が次の人への思いやりで流すところが以前とは大きな違いです。
施設側でシャワーノズル付きのホースを用意して流しやすいように環境整備していることも素晴らしいのですが、お客さま全員がそれを理解して新しいマナーを守っていることに感心しました。
最近はコロナ禍で客層が変化し、SNS上でもマナー問題への不満が投稿されたりすることが多いのですが、本当に傍若無人なマナー違反を平気でするような人は少数派で、マナーの意味を理解してそれを実行しやすい環境があれば、多くの人は他人を思いやる行動ができるのではないか、と感じます。
一方、新しいマナーがなかなか定着しないため温浴施設が対応に苦慮しているのが「黙浴」。
仲間と複数人でお風呂に来るとつい楽しくなってお喋りしてしまうのですが、静かに入浴したい人や感染リスクが気になる人にとっては、マスクもせずに大きな声でお喋りすることは迷惑行為に他なりません。
POPを掲示したくらいではこの問題は収まらないようです。
熊本の湯らっくすでは…
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