大いなる希望

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今日は 2021年9月14日です。

大いなる希望

 先日、品川区大崎にある銭湯、金春湯さんにお邪魔したと書きましたが、その時に金春湯の経営にあたっている角屋文隆さんとお会いして教えてもらったことをご紹介します。

金春湯は昭和25年(1950年)創業の銭湯で、品川区の住宅街にある小さなお風呂屋さんです。

実は20年くらい前、私の勤め先(船井総研)が品川区西五反田だったことがあるのですが、当時は会社に泊まり込みが続くような仕事のスタイルで、周辺の銭湯はほとんど行き尽くしたつもりでいました。しかし、会社から徒歩10分のところにある金春湯の存在は知らなったというくらい、目立たない存在でした。

金春湯は家族経営で、角屋さんは四代目にあたるのですが、元々は銭湯を継ぐ気はなく会社勤めのエンジニアをされていました。

しかし数年前に家業の手伝いということで公式サイト制作とSNS運用を始めたところ、じわじわと客数が伸びて行くことが分かり、ついに会社を辞めて銭湯運営に本格的に取り組むようになったそうです。

そんな金春湯の現在の姿は、いたってシンプル。施設の清掃と手入れが行き届いていることやサウナのクオリティは素晴らしいですが、天然温泉でもなければサウナや水風呂がいくつもあるわけでもなく、飲食や物販などの付帯部門もそれほど充実していません。

時代遅れの衰退業種の代表格のように思われている、銭湯そのものなのです。

客数推移のグラフを見せてもらったのですが、角屋さんが手伝うようになってから、客数は当初の2倍くらいまで増えていました。さすがにコロナ禍の緊急事態宣言では激しくアップダウンしていますが、着実な右肩上がりの傾向は今も続いています。

その最大の成功要因は、間違いなくSNSの運用方法にありそうです。
・金春湯のSNSリンク集 https://linktr.ee/kompal.osaki

温浴施設の集客とは、本質的にはハードの力ではなく、顧客とのつながりをどう作るかということ。

「ネット集客は最大の販促手段」「これまでの広告宣伝費はネット集客担当者の人件費に充てましょう」、と言うようになって15年以上になりますが、それを実践できている温浴施設はまだ多いとは言えません。逆に言うと、そこに温浴業界の大きな成長余地が残されていると思っています。

金春湯のSNS投稿を見ると、いくつかの特徴があることに気づきます。

・「中のひと」のキャラクターを前面に出す
・広告宣伝色は抑え目
・自店の宣伝よりも、地域や銭湯文化を盛り上げるというスタンス
・商圏内のつながりを大切に
・既存の温浴ファンを奪い合うより、地元で新規客を育成
・近隣店舗や施設のアカウントと協力関係をつくる
といったことです。

イベントや割引キャンペーンの告知ばかりしている施設のアカウントとは、全く違う内容です。

気になるメッセージを発信するアカウントをフォローする人が増え、中の人のキャラクターや言葉に共感した人が店を訪れる。その積み重ねが集客力に直結するのであれば、あらゆる温浴施設には、金春湯のようにハードの力に頼らずに客数を大きく伸ばせる可能性があるということです。

そこに大いなる希望を感じています。

9月28日の100事例セミナーでは、そんな金春湯さんが最近大きな成果を上げた素晴らしい取り組みもご紹介する予定です。

(望月)

 

【コロナ禍に負けない成功事例が続々!】~伝説のセミナーが復活、徹底的にパクってください!

温浴施設のための成功モデル100事例セミナー 9.28
9月28日(火)12:30より、遠方の方や外出しにくい方もオンライン参加可能ですので、お聞き逃しなく。

セミナーの詳細ご案内はコチラ https://aqutpas.co.jp/success100/

※アクトパスクラブ会員企業様はセミナー1名無料招待の会員特典が適用されます。お席確保の都合上、お早めにご参加お申し込み手続きをしていただきますよう、お願い申し上げます。

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