密を作らずに売上を上げる(2)

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今日は 2021年8月31日です。

密を作らずに売上を上げる(2)

 今、温浴施設を利用するお客さまはネットで事前に混雑状況を確認し、混雑を避けて来館するようになっています。

かつてのようにロッカーが足りなくなり、館内にお客様があふれるほどの集客を良しとしていては、顧客満足にも従業員満足にも背くことになります。

「密をつくらずに売上を上げる」という今までにない方針について、真剣に考えなくてはならない時代を迎えているのです。

その第一歩となるのは混雑状況をネットで確認できるように可視化(見える化)することである、と前回書きました。

できるだけ集客を平準化し、ピークをつくらないという方針でいくのであれば、同様に考えられる方策として「営業時間の延長」と「ダイナミックプライシング」があります。

温浴施設の営業時間設定で最も多いのは、朝10時から夜12時までの14時間営業で、休館日は月に1日とするパターンだろうと思います。そこで営業時間を延長するということは、深夜営業、早朝営業、22時間営業(清掃時間のみ閉館)や24時間営業をして、さらに年中無休や臨時休館のみとし、利用可能機会の選択肢を増やすことで集客を分散させるということです。

もちろん分散化だけでなく、いままで生活時間帯と折り合わず利用しなかった層が新たに開拓できますので、トータル客数の増加にもつながる施策です。

これまでの経験則では、営業時間延長により懸念される人件費や水光熱費の経費増よりも、増客効果の方が大きいという結論が出ています。逆にコストダウンを狙った営業時間や営業日数の短縮は縮小均衡、ジリ貧につながってしまうことが多いようです。

今は緊急事態宣言やまん延防止等重点措置によって、飲食店や温浴施設の営業時間や営業日数に制限が加えられている地域が多いのですが、それでも施設に行きたい人が短い営業時間帯に集中することで、かえって密をつくり出しているという側面があるように感じています。

今後コロナ禍が沈静化してきたタイミングは、あらためて営業時間や営業日数を拡大する方向へと見直す機会になるとお考えいただければと思います。

もうひとつのダイナミックプライシングは、最近あらためて注目されるようになってきた概念ですが、消費者の需要と供給の条件に応じて価格を変動させることです。

ホテルや航空券の料金がシーズンによって柔軟に変わることはよく知られていますが、温浴業界でも同様の取り組みは古くから存在しています。

休日料金が最も典型的です。土日祝祭日の料金を平日と比べて1割〜2割程度高く設定することで、繁忙日の客数を抑制しつつ、客単価を高めることができます。

またレディスデーやシルバーデーなど、平日に割引料金を設定したり、早朝割や夜割など空いている時間帯を安くするのも同様の狙いがあります。

しかし、これまで私は温浴コンサルタントの立場として「料金体系はできるだけ単純化するのが良い」と申し上げ続けてきました。

料金体系を複雑にすると、割引販促やセット料金などを考える際にいちいち煩雑になってしまうことや、一物一価という安心感が揺らいでしまうと考えていたのです。

集客を平準化したいのはあくまでも運営側の都合で、お客さまは休日にのんびり温浴を楽しみたい人が多いのだから、割高な休日料金設定は消費者心理に背き、自然な集客にブレーキをかけているという点からも、休日料金には疑問がありました。

だから「平準化を狙うのは、入館制限が頻発するくらいの繁盛店になってから」というような言い方をしてきたのです。

しかし…

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