有料メルマガ「日刊アクトパスNEWS」会員の皆様
今日は 2021年8月28日です。
◆恥ずかしい訂正
前々号の「ハフモデルと温浴ビジネス」について、優しい読者の方がこっそり知らせてくれたのですが、とんでもない間違いを書いてしまいました。
「半径が2倍になると円周は4倍になるというのは小学生でも理解できる算数です。」というくだりですが、半径×半径×円周率は面積の計算。半径が2倍なら円周も2倍ですので、小学生以下の恥ずかしい間違いでした。謹んで訂正いたします。
当日の朝、店の魅力が地域に伝わっていく様子を波紋が広がるようなイメージで考えると、ハフモデルの「集客力は距離の2乗に反比例する」というややこしい概念を説明しやすいということを突然思いついて、すぐに書いてしまったのが間違いの元。
たぶん他にもおかしいと思った読者はいただろうと思います。誰も指摘してくれない裸の王様。偉そうに「小学生でも理解できる」とか書くから余計に恥ずかしいことになるんですね。以後気をつけます。
そして、ハフモデルの新しい説明方法を考えました。集客力を波紋ではなく、ボールに例えてみました。
──店から3km圏は面積にすると3×3×3.14=28.26平方km。倍の6km圏の距離なら6×6×3.14=113.04平方km。半径が2倍になると面積は4倍になります。
店の魅力が地域に伝わっていく様子を、店から集客力の詰まったボールが28個放たれるようなイメージで考えると、3km商圏内では1平方km単位の面積に対して1個のボールが届きます。
2倍の6km圏なら113平方kmですから、1平方km単位の面積4つに対して1個。上記と同じ1平方kmに対しては4分の1しかボールが届きません。
店から3kmの距離に住む人にはほぼ伝わっていたことでも、6kmと距離が2倍になると面積が4倍ですから、集客力のボールが届く確率は4分の1に薄まってしまうのです。10倍の30kmになるとわずか100分の1ですから、ほとんど影響力がなくなってしまいます。──
この説明なら大丈夫だと思います。本当にすみません。
◆閉館の報せ
最近また温浴施設閉館のニュースが増えてきたように感じます。そのうちのひとつは北陸にある健康ランド業態の老舗でした。
その施設とは、11年前に弊社のオンラインコンサルティング「業績アップ塾半年コース」で、短期間ですがお付き合いがありました。
かつては全国で隆盛を誇った健康ランドですが、安価なスーパー銭湯業態が増えたことで集客を奪われ、客数を取り戻そうと割引販促をしているうちに施設の魅力もサービス力も低下して売上が半減。大型施設ゆえ売上相応に運営コストを抑えることができず、ついに赤字転落という典型的な経営不振のケースでした。
オンラインでしたが、経営診断からマーケティング戦略と経費バランス再構築の指針、販促手法の見直し、固定客化力の強化、施設改善のポイントなどをお伝えし、半年コース終了後も遠くから様子を見守っていました。
その後館内や浴場設備の改善、活発なSNS投稿などが見られるようになり、持ち直しつつあると感じていたところのコロナ禍で、再び急激な客数減、宿泊需要のストップでついに持ちこたえられなくなってしまったようです。
せっかく頑張って生き延びていたのに、突然のコロナ禍で企業生命を絶たれるのはやりきれないことです。
もっと早く相談してくれれば…しかし、このメルマガはきっと読んでくれていたと思いますので、私に相談しても解決は無理だと思われていたのかも知れません。
コロナ禍は世界を覆う厄災ですから、ひとりの温浴コンサルタントがジタバタしたところでどうにもならないのも悲しい現実です。
新型コロナウイルス感染症は、基礎疾患や体力の弱っている人ほど重症化リスクがあります。法人も同じことだと思います。
致命的な重症になる前に、できる限り資金繰りを改善し、成長の芽を育てながら、社会活動が再び活発になる時に向けて最善の準備をする。準備を先送りして縮こまっているだけでは、いつか限界が来てしまいます。
今こそ、積極的に動かなければならない時なのです。
(望月)
【あの伝説のセミナーが復活!】
温浴施設のための成功モデル100事例セミナー 9.28
9月28日(火)12:30より、遠方の方や外出しにくい方もオンライン参加可能ですので、お聞き逃しなく。
セミナーの詳細ご案内はコチラ https://aqutpas.co.jp/success100/
※アクトパスクラブ会員企業様はセミナー1名無料招待の会員特典が適用されます。お席確保の都合上、お早めにご参加お申し込み手続きをしていただきますよう、お願い申し上げます。