ひとりでは何もできない

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ひとりでは何もできない

 コロナ禍から1年半、遅ればせながらリモートワーク環境強化のために自宅の近くにサテライトオフィスを設置し、自宅と銀座の事務所に分散していたコンサルティング業務関係の資料や道具をそこに集約することにしました。

銀座も楽しくて便利なのですが、オンライン会議にはあまり適した環境でないことと、毎日の通勤が負担なので、この方が合理的であると気づいたのです。本社登記と浴場市場は引き続き銀座ですが、通常は望月は銀座にはおりませんので、面会の御用がある方は事前にご連絡ください。

昨日は、その引っ越し作業をしていたのですが、実に大変でした。

学生時代に引っ越し屋のアルバイトをしていた経験があるので、要領やコツは分かっており、プロに頼まなくてもなんとかできるだろうと考え、2tトラックを借りて自前で引っ越し作業をしたのですが、道具も人数も体力も足りず、多くの人の助けを借りて予定時間をオーバーしながらどうにか完遂することができました。

あらためて思ったのは、「経験や知識があっても、結局ひとりでは何もできない」ということです。

以前メルマガ第495号「模倣と進化」(2017年9月29日)で、自転車の話を書いたことがあります。

──自転車というのは動力を使用せず、電気もライトに使うくらいのものですので、機械としては単純であるように思えるのですが、それでもすべてのパーツに人類の叡智が組み合わさっています。大げさな表現ではなく、ネジ1本とってもゼロから今の形になるまでに一体どれだけの試行錯誤が繰り返され、多くの人の知恵と技術が積み重なっているのかを想像すると畏敬の念を抱かざるを得ません。──

ということなのですが、子供でも乗りこなす身近でシンプルな道具である自転車ですら、膨大な知恵と技術が詰まっており、進化の歴史があるのです。

ましてや温浴施設なら、その規模と複雑さは引っ越しや自転車どころの話ではありません。温浴施設が今の形になるまでに、どれだけの長い時間をかけ、多くの人が苦労してきたのか、それを隅々まで理解している人など誰一人いません。

そして一軒の温浴施設を作り、その施設を日々運営することにどれだけの人が関与し、協力してくれることで成り立っているのか、すべてを分かっている人もいないでしょう。

私も温浴ビジネスにはずいぶん詳しくなりましたが、もしひとりで何もないところから温浴施設を作ろうとしても、何もできません。

温浴には長い歴史があり、今現在もたくさんの人が支え、協力してくれることで成り立っているということを思えば、畏怖と感謝しかないのです。

だからこそ、仲間との信頼関係を何よりも大切にしなければならないと思います。支持者や協力者が増え、そこに強い信頼関係があるなら、そのビジネスは自然と良い方向に向かっていくでしょう。逆なら衰退に向かう。それが真理だと思います。

約束を守る。人を裏切らない。事業成長の根底にあるのは、ノウハウや資金力ではなく、子供の頃に覚えるような人としての基本的な態度なのだと思うようになりました。

(望月)

 

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