不寛容と多様性

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今日は 2021年8月23日です。

不寛容と多様性

 厚生労働省の「最新タバコ情報」(2020年12月8日更新)によると、現在習慣的に喫煙している成人の割合は、16.7%であり、男女別にみると男性 27.1%、女性 7.6%であるとのこと。

平均して2割弱の人が喫煙者というわけですから、温浴施設に在館者が100人いたら20人くらいタバコを吸いたい人がいても不思議ではないわけです。

ところが、今は完全分煙が当たり前となり、2~3人分のスペースの狭い喫煙室があるとか、屋外に灰皿ひとつとしている施設が大半となっています。

このことに文句を言う人はあまりいません。喫煙コーナーがあるのはまだ良い方で、完全禁煙とする施設もあります。

私が子供の頃は電車や飛行機の座席ひとつひとつに灰皿がつき、煙モクモクが普通のことでした。昭和41年のピーク時、成人男性の喫煙率は83.7%だったそうです。

飲食店では各テーブルに灰皿がセットされてあるのが当たり前。

それがやがて緩やかな分煙となり、完全分煙となり、そして禁煙へと変わっていきます。

この変化は、時代の移ろいとか、ライフサイクルといった、長期的に見ると揺らぎと言うような現象ではなく、意志を伴った一方向への変化です。

トレンドや流行と何が違うのかと言うと、それは「被害者がいるかどうか」ではないでしょうか。

世の中には様々な思想や価値観があり、異なる主義主張があります。多様性は認められてしかるべきですが、明らかな被害者がいるとなると話は別。

たとえ少数派や低い確率であっても、世の中はさらなる不幸を許容せず、それを回避する方向へと動くのです。

それが受動喫煙や飲酒運転事故といった問題に対する社会の答えということです。

そう考えると、いま温浴業界がどう扱ったものかとスタンスを決めかねている…

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