諦めるのはまだ早い(4)

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今日は 2021年8月14日です。

◆諦めるのはまだ早い(4)

 いままでトリートメントサービスが提供できなかった小規模施設や客数の少ない施設でも、サービスを成立させられるようにする方法がいろいろ考えられる、ということを書いてきました。

それはトリートメントサービスの売上規模が小さくてもやれる方法があるということと、売上を少しでも伸ばすために工夫しましょう、ということだったのですが、トリートメントサービスを提供するにはもうひとつ大きなハードルがあります。

それは「技術」です。

たとえ目的が癒しやリラクゼーションであっても、人の身体に施術するということにはリスクが伴いますし、見よう見まねの技術レベルでは何千円も支払うだけの満足度を提供することはできません。

まして治療を謳うことができる柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師は国家資格です。様々な民間資格もありますが、いずれにしても素人ではできない仕事。

自社スタッフの育成も可能とはいえ、技術がしっかりしてくるまでには労力と時間とお金が必要ですし、外部セラピストをネットワークするとなれば、技術体系やレベルがコントロールしにくいでしょう。

人の技術という新たな課題に向き合わなければならないという点が、装置産業にとっては大きなハードルです。

その点で画期的だと思っているのが、昨年くらいから注目されはじめた「ウィスキング」です。

古くからロシアを中心にヨーロッパで伝えられてきた伝統的な技術ですから、これも見よう見まねではできませんが、他のトリートメントサービスのようにスタッフの資質に左右されにくいのではないかと考えています。

資質というのは、例えばボディケアなどの手技では、手指の関節の柔軟性や筋力によってセラピストにどうしても向き不向きが出てしまうのですが、ウィスキングは手技ではなく、ウィスク(ヴェーニク、ヴィヒタ)を使用しますので、しっかり知識と技術を教われば、高い確率でプロレベルの技術習得が可能と思います。

さらに、まだ日本でよく知られていない新規サービスであり、導入すれば斬新なインパクトがあります。そして施術は短時間で高単価。

誰でも知っていて技術の要求水準が高く、そして格安店によって値崩れしてしまっているボディケアと比べると明らかに優位性がありますし、前号で書いた「非常設」「非常勤」「オンライン予約」「マルチ技術」「マルチタスク」といった考え方にはまりやすい条件がバッチリ揃っています。

まだ運営受託企業は存在しませんが、しらかばスポーツさんがスタッフ研修やサービス立ち上げのサポートをやってくれていて、これから間違いなく拡がってくるでしょう。
https://shirakabasports.studio.site/

仮に月間客数5,000人の施設で考えると、もし利用率が…

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