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今日は 2021年8月10日です。
◆付帯部門の時流適応
今考えると信じられないようなことですが、20年以上前は、温浴業界に向けて「営業していることに気づいてもらえなければ、存在していないのと同じ。これからはインターネット上でどれだけ目立てるかが重要ですから、早くホームページ作りましょう。」と、メルマガやセミナーで盛んに呼びかけていました。
今は消費者がどこに行こうかと検討するのも、営業状態やアクセス経路を確認するのもほとんどネットですから、近隣商圏のリピーターだけで成り立っている施設以外で自社サイトを持たないという施設はさすがに見かけなくなりました。
20年前にすぐネット集客に取り組んだところは、時代の流れに素直に対応したことでその後のチャンスロスを回避できたわけですが、対応の遅かったところは集客チャンスを逃したり、行ってみたら営業時間外だったりと、つまらない損失を積み重ねてしまったのです。
それと同じようなことを「オンライン事前予約制」に感じています。
飲食店、ホテル、美容室、エステ、リラクゼーションサロン等、温浴施設同様にキャパシティのある施設集客型ビジネスを見れば、事前予約システムの導入は自然な流れであることが分かります。が、温浴業界はこの取り組みで大きく遅れをとっています。
前述した業界で働く方からは、不思議な業界に見えていることでしょう。
例を挙げれば、飲食なら食べログやぐるなび。ホテルならじゃらんや楽天トラベル。美容室・エステ・リラクゼーションサロンならホットペッパービューティ。
当たり前のように使いこなしながら、一方でエージェント依存からの脱却を考えるというのが各業界に共通する現象です。
しかし他業界のように、温浴ビジネスの業種特性に合わせた至れり尽くせりのオンライン予約システムはまだ出てきていません。しかし、いずれそういった便利なシステムが登場して、皆がこぞって導入するようになったタイミングでようやく対応しても、一歩先を行くことはできません。
頻繁にロッカーが足りなくなって入館制限をしているような繁盛店は稀ですから、多くの施設にとって入館の事前予約はまだ必要性を感じていないのかも知れません。
しかし、付帯部門は違います。消費者の行動が事前予約が前提になっているのです。
人気の飲食店などでは、コロナ禍による密回避のために事前予約なしでは入れないところも出てきています。
いま温浴施設のホームページにアクセスして、レストランやボディケアの紹介ページを見ても、「ご予約はコチラ→」という先にあるのはせいぜい電話番号で、予約状況を確認したりオンライン予約ができる施設はまだごく少数派です。
これは…
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