モテたい気持ち

モテたい気持ち
 ふと、今から25年くらい前の出来事を思い出しました。

それは今はなき平塚太古の湯グリーンサウナでの話なのですが、当時グリーンサウナのマッサージ部門は直営で、有資格者によるクラシックなメニューでした。

現在のように、エステやタイ古式などトリートメントメニューのバリエーションが拡がったのはここ20年くらいのことで、昔は伝統的な指圧マッサージしかないのが普通だったのです。

アメリカ帰りの若き二代目、加川淳課長(当時)は、先進的な取り組みに意欲的で、当時はまだ珍しかったリフレクソロジー(足裏マッサージ・フットケアなどとも呼ばれます)を導入しました。

男性脱衣室から2階に上がる階段下に2坪弱のスペースがあり、昨年の閉館前のグリーンサウナではそこは喫煙室になっていましたが、当時その階段下スペースでリフレクソロジーを始めたのです。

しかし一般的にはまだ馴染みのないメニューは思ったように利用率が上がらず、苦戦していました。

どうにかして利用率を高めようと、私も一緒に館内販促や料金体系を考えたり、さらに内装にブラックライトを当てると光る塗料を使用して幻想的な雰囲気にしたり、アロマを焚いてみたり…といろいろ工夫しました。

しかし、なかなか数字に表れるほどの変化が起きません。

結局、自社直営でのリフレクソロジー導入は断念し、運営委託をしてみることになりました。

当時急速に運営実績を伸ばしていたリラクゼーション企業をご紹介し、新たなセラピストが配属されました。

すると、あっという間に階段下のリフレクソロジーは売上倍増になってしまったのです。

同じ場所で、メニューも料金もそんなに違いません。何が違うのかと言えば、若くて可愛い女性セラピストが入っただけだったのです。

私の販促テクニックはあんまり効果がなく、可愛いセラピストになっただけでこんなに人気が出るものなのかと、少しショックでした。

しかし、客商売とはそういうものなのでしょう。

立地や設備も大事ですが、魅力的なスタッフがいるだけで、売上はまったく違ってくるものなのです。

だからスタッフは美男美女を揃えましょう、という単純な話ではありません。

外見も大事ですが、特定の見た目の人だけに人気が集中してしまうなら、世の中は成り立ちません。

人にはいろいろな魅力があり、様々な面で惹かれ合うものです。外見だけでなく、性格や会話、仕事ぶりなどでも魅力的に輝く人はモテる。

モテるスタッフがいる施設は人気が出る。そういうことです。

考えてみると…

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