テントサウナⓇの日常と非日常

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今日は 2021年7月14日です。

テントサウナⓇの日常と非日常
 週末の早朝、雨が上がっていたのでバイクで海岸沿いを走ってきました。

給油と錆ないように動かすことが目的だったので遠くまで行くつもりはなかったのですが、朝の道が空いているので気分良く走っているうちに気がついたら葉山マリーナのあたりまで。

休憩でバイクを停めて海を眺めていたら、海岸にテントが1基。煙突がついており、まぎれもなくテントサウナです。

若者2人が出入りしながら、火力を調整したり、海水を汲んだりしていました。

イベントなどではなく、BBQなどと同じように単に個人がレジャーとして楽しんでいる感じです。

弊社が被災地支援のためにテントサウナ自作にチャレンジしたのは2012年でしたが、その頃は国内にテントサウナはおそらく片手で数えられるほどしかありませんでした。

すぐに手に入らないので自作するしかなかったのですが、今は販売会社も続々と増えており、現時点で日本にどれだけの数が保有されているのか、ちょっと想像がつきません。

テントサウナはアウトドアでの入浴、水着で利用、火を使うなど特殊なものですが、日本人にも十分に受け入れられることが分かり、それほど高価でもなく簡単に手に入るようになっていますので、今後もどんどん普及していくでしょう。

見たこともなかった珍しいものから、いずれ日常の風景へと変わっていくのです。

以前から温浴施設でのテントサウナイベント開催をおすすめしていますが、取り組むならもう逃してはならないタイミングが来ていると思います。

新規性・話題性があるうちなら、注目を集められますし、自店のサウナファン育成のきっかけにもなります。テントサウナ購入費くらいはすぐに回収できることでしょう。

もうひとつ申し上げておきたいことがあります。テントサウナを所有する人たちには、ぜひ災害時の入浴支援をお願いしたいのです。

日本は災害大国ですから、地震や台風などの自然災害が毎年のように繰り返されます。時には電気ガス水道などのライフラインが寸断されたり、住宅が損壊して入浴ができなくなってしまうことがあります。

人は風呂に入れないとストレスが溜まり、冬期は低体温症で命に関わることもあります。温浴は不要不急ではないといつも申し上げている所以です。

被災地域の温浴施設が独自の水源や熱源を持っていて、営業できていれば良いのですが、それが不可能な場合、ドラム缶風呂やテントサウナで応急的な入浴施設が作れるのです。

ドラム缶風呂とテントサウナ両方をやってみた経験から言うと、災害時の入浴支援にはテントサウナの方が圧倒的に適しています。

ドラム缶風呂をするには、浴槽に使えるドラム缶の確保、大量の水と燃料、排水経路、入浴者の安全とプライバシー、大人数が入浴する時の湯の衛生管理といったハードルがあります。被災地の混乱の中でこれらを乗り越えるのはかなり困難なことなのです。

一方テントサウナは、どこにでも運搬・設営できますし、少々の水と燃料があれば運用することができます。Tシャツと短パン姿でもしっかり汗をかくことができ、タオルで拭けば身体の衛生は保たれ、体温も上がります。

水風呂やととのいチェアがあれば理想的ですが、それがなくとも、テントサウナがあれば温浴の効果は得られるのです。

もし被災地が入浴支援を必要としていることが分かった時は、ぜひ行動していただきたいと思います。

(望月)

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