本物のサウナ体験

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今日は 2021年6月26日です。

本物のサウナ体験
 サウナから出て、大自然の外気浴、そして湖や雪の中にダイブする…サウナ好きなら誰もが憧れるシーンですが、それをサウナの本場北欧ではなくて、日本で実現してしまったのが長野県信濃町のTHE SAUNAです。
https://lamp-guesthouse.com/sauna/

「大自然と一体になれる本格サウナをつくりたい!」というタイトルのクラウドファンディングで注目を集めたのが2018年暮れ、オープンが2019年春。同じような時期に開催された下北沢のCORONA WINTER SAUNAと共に、現在のアウトドアサウナブームの流れを決定的なものにしたプロジェクトだったと言えるでしょう。

前回ご紹介した白馬マウンテンビーチもそうですが、温浴コンサルタントとしては早く見に行かなければと思いながら、気がついたら2年も経ってしまいましたが、幸運にも同じ長野にある白馬マウンテンビーチ視察と同じ日に予約がとれたので、ようやく念願のTHE SAUNAを初体験することができました。

体験の感想を正直に言うと、「参りました」。

手作り感あふれる丸太小屋、パワフルな薪ストーブ、自家製ハーブを使ったロウリュ、川水を引いた水風呂、そして野尻湖ダイブ…。

すべてが天然で手作りでオンリーワンの魅力にあふれています。

こんなことをされると、温浴コンサルタントとしては何も言うことがなくて、言葉を失ってしまいます。

3年ほど前のメルマガ第725号「本物感」(2018年7月13日執筆)で、
──冷凍食品や、レトルト、フリーズドライ…食品の保存技術は進歩を重ね、調理済みの加工食品は家庭のみならず飲食店でも普通に使われるようになっています。

味が安定し、作柄にも左右されず、原価も一定。食材ロスもなくなり、調理の手間は大幅に省くことができます。盛り付けや器にちょっと気をつかえば、お客さんはプロが作った料理だと思って喜んで食べてくれるでしょう。

技術の進歩の恩恵ですから、それはありがたく享受して良いと思うのですが、加工食品が当たり前となった時代だからこそ、「自家製」「手作り」「旬の食材」「鮮度の良さ」「身体に優しい素材」「無添加」…といったことの値打ちが高まっているということを見逃してはならないと思っています。

一言で言えば「本物感」。この感覚に訴求することが、飲食マーケティングの決め手になってきているのです。──

と書きました。これは飲食の世界の話ですが、温浴もまったく同じなのです。

街ナカにある利便性、安全衛生、メンテナンスフリー、安定制御…そういったものを追求すればするほど、一方で自然からはどんどん離れて行きます。

人工的な技術でコントロールされた温浴は、快適で便利なのですが、意図せずして自然から離れ、癒されないものになってしまうのです。

失われた本物感を補うべくアドバイスをしていますが、そうした演出や工夫は自然の中の温浴体験の満足感に少しでもに近づけたい、という…

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