有料メルマガ「日刊アクトパスNEWS」会員の皆様
今日は 2021年6月3日です。
◆ロウリュは初めて
今から約10年前、温浴施設の現場で支配人代行をしながら日々ロウリュイベントの熱波師として奮闘していた頃、サウナ室の中で決まってお客さまに尋ねていたことがありました。
「皆さまの中に、『ロウリュは初めて』という方はいらっしゃいますか?」という質問です。
この質問をするとたくさん手が上がるので、そこから「今日は初めての方がいらっしゃるので、少しロウリュについて説明させていただきます。」といって長い口上を始めるわけです。
ロウリュという言葉の意味やフィンランドのサウナ文化、日本のサウナとロウリュ普及の歴史など、話し始めればいくらでも広がるので、水をかける前にそうやってイベントのイントロをじわじわ盛り上げるのです。
しかし、一大サウナブームとなった今は、もうロウリュを知っているかどうかなんて聞くのは愚問でしょう。
昔作ったトークマニュアルはもう古くて役に立たなくなり、熱波師「ロングトーク望月」は引退。そう思っていたのですが、昨日は久しぶりにロウリュ研修でしたので、実際にロウリュイベントを体験してもらうためにオープニングスタッフをサウナ室に集め、熱波師として実演をしました。
つい昔のクセで「皆さまの中に、『ロウリュは初めて』という方はいらっしゃいますか?」と聞いたところ、なんと全員が手を上げたのです。
これには動揺しました。
一大サウナブームとか、サ活とかサウナ女子とか言って盛り上がっているつもりだったのですが、やはりそれは首都圏周辺や一部地域だけの限定的なトレンドで、実際には地方でロウリュなんて全然知られていなかったのです。
ということは、地方ならロングトークもまだまだ通用するのかも。(笑)
しかし、冷静に考えてみると、これは好機です。
研修を行った施設は岩手県の三陸エリアだったのですが、岩手県はサウナ検索状況(総ての検索に対する「サウナ」検索の割合)で全国都道府県の5位(Google Trends)にくるほどサウナへの関心が高い地域であるにも関わらず、現実にはロウリュが全然知られていないのですから、マーケットが拡大する余地はまだまだ無限に広がっているということ…
---------
この記事は会員限定公開となっており、全文は表示されておりません。
メールマガジン「日刊アクトパスNEWS」をご購読いただくと、毎日全文がメールで届きます。
メールマガジンご購読のご案内はコチラです。