ご恩がえし

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今日は 2021年5月27日です。

 一昨日の記事で、記憶まかせに「サウナイキタイに登録しされているサウナ施設数は約5千件」と書いたところ、サウナイキタイチームから「今は登録約9,000件」とのご指摘をいただきました。謹んで訂正させていただきます。

ご恩がえし
 つい先週のことですが、「世界初となるバイオエタノールを燃料としたサウナストーブの開発をスタート」というプレスリリースをキャッチ。
https://www.sankeibiz.jp/smp/business/news/210520/prl2105200902003-s1.htm

「えっ?なにそれ?」ということで、早速リリース発信元の株式会社アサブロ(東京都台東区)にコンタクトをとり、代表の池田洋介社長と会ってきました。

アサブロ社はWEBサービスやアプリ開発などを手掛けるエンジニア集団。一方でサウナ好きが講じて「東京サウナ実験室」をスタートし、ビルの屋上にテントサウナ&プールを作ってしまうという行動力のある会社です。

薪を使ったサウナストーブの改良を考えるようになって、今回バイオエタノールを燃料とすることを思いつき、開発中ということなのです。

従来の薪ストーブ同様に、工事要らずでどこにでも設置できる運搬性がありますが、さらに燃料をバイオエタノールとすることで、薪に比べて
・着火も消化も一瞬で行うことができる利便性
・燃焼の管理が簡単
・火力の安定
・燃焼時に一酸化炭素を排出しにくい
・火の粉や煙が出ない
といったメリットが期待されます。

現在は試作2号機とのことで、現物を拝見したのですが、手作り感あふれる試作機に、弊社が以前運搬式蒸気発生器「熱岩石」を開発した時のことを思い出して親近感を覚えました。

市販可能な製品とするまでにはまだ多くのハードルを乗り越えて行く必要がありますが、新しい発想に期待が膨らみます。成功してもしなくても、伝統あるサウナの世界に新たな一石が投じられたことは間違いありません。

何よりも素晴らしいと思うのは、同社の若さと勢いです。

普通は製品が完成するまでは極秘プロジェクトで進め、出来上がったところで満を持してリリースします。

途中で発想や仕組みが外部に漏れると、誰かにパクられてしまうかも知れない。技術力のあるところに先を越されてしまうかも知れない。あるいは失敗したら笑われるかも知れない。そう考えると、開発途中でリリースするというはなかなかできないことです。

それを恐れずやってのける前向きな積極性やスピード感こそが、これからの温浴業界に最も必要な力だと思います。

私に分かることはお伝えしておきましたので、あとは若さで突破してくれれば。(笑)

 サウナイキタイのみなさんもそうですが、古い業界に若い人たちが関わってくれるのはありがたいことです。

私も温浴業界に斬り込んで行った頃はまだ30代前半でしたが、当時は「何も知らない若造が生意気な」という雰囲気をヒシヒシと感じました。船井総研の看板がなかったら、到底仕事させてはもらえなかったでしょう。

初めから一方的に敵視されてしまうことも多く、やりづらかった時期を憶えています。

そんな中で、私を温かく迎え入れ、応援してくれたのが業界の最重鎮、ニュージャパン観光さんだったのです。

おかげ様で今もこうして温浴の仕事を続けさせてもらっています。そのご恩は一生忘れることはありません。だから私も若い人たちを応援しなければならないと思っているのです。

(望月)

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