マスク着用率と入浴客数

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今日は 2021年5月18日です。

マスク着用率と入浴客数
 昨年の今頃の第一回目緊急事態宣言の中、何度かマスク着用率についてメルマガに書いていました。

専門家の間でもマスクの感染予防効果に対する意見が分かれる中、電車に乗る人のほとんどがマスク着用ということに違和感を感じていたからです。

あれから1年経って、今は電車内のマスク着用率はほぼ100%と言える状態になりました。外気の中、道を歩く人でも9割はマスクをしています。

日本人の同調圧力の強さを疑問視する声もありますが、現実問題として電車内で自分だけマスクをしなかったら周りの人に余計なストレスを与えてしまうかも知れないと感じたら、普通はマスクをせざるを得ないでしょう。知らない人と喧嘩になるくらいなら黙ってマスクをした方がマシですから。

日本よりもワクチン接種が進む米国では、現在接種率が約半数となっており、街中に外出する人の数はかなり復活しているようですが、ニューヨーク市のマスク着用率は8割とのこと。

バイデン大統領はTwitterで「the rule is now simple: get vaccinated or wear a mask until you do.(ルールはシンプル。ワクチンを接種するか、接種するまでマスクをするかのどちらかだ)」とツイートしていますが、ワクチンを接種したらすぐにマスクをはずせるかと言うと、まだそうでもないようです。

私がマスク着用率を気にする理由は、温浴施設は不特定多数の人が集まる公共の場であるにも関わらず、浴室内はマスクをしない場所だからです。

感染不安心理が強い人は、マスクを着用しない人がたくさんいる場所には行けないだろうと思います。

いま現在温浴施設を利用しているのは、あまり感染不安心理が強くない人、本音ではマスクなんて着けたくない人、そして自分の免疫力に自信を持っている人たち。それは決していまの世の中の多数派ではないはずです。

そう考えると、街中でほぼ全員がマスク着用している今、温浴施設の客数が平常時の5割から8割だとしたら、それは不思議な現象とも言えます。

入浴でウイルスを洗い流しているとか、浴室は高湿度だからといった理由で温浴施設が安全であるという解釈が一般的に広がっているわけではありませんので、マスクをできない場である温浴施設は他の場所よりも客数が少なくなる可能性もあったはずです。

そこまで客数が落ち込まなかったのは、温浴施設がコロナ禍のストレス解消の場であったり、健康維持や免疫力アップへの期待があるからかも知れません。

ということは、街中や電車内のマスク着用率が下がって来れば、温浴施設の客数は間違いなく復活するでしょうし、もしかすると過去の平常時を上回ることになるのかも知れないと思うのです。

コロナ禍によって、人々の関心が健康維持や免疫力アップに向かい、感染不安心理が払拭された時には以前よりも温浴施設に人が集まるようになった──そんなことになるんじゃないかと期待しているのですが。

(望月)

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