もったいない話

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今日は 2021年5月8日です。

もったいない話
 これから温浴施設の開発に向けて動き出そうとしているプロジェクトがあり、立地診断と市場調査のお手伝いをしました。

温泉の掘削は既に完了しています。メタケイ酸と塩分濃度が高い弱アルカリ性温泉で、泉温は40度以上、湧出量100L/分以上。かなり恵まれた源泉と言えます。

建設予定地はまだ更地で、開業するまでには多くの検討プロセスと時間が必要になりますが、それまでずっと源泉に蓋をして眠らせておくのかと思うともったいない気がしてきました。

本格的に温浴施設を開発するには多くの資金と時間が必要となりますが、事業性を問わずに温泉を利用するだけならプレハブ小屋の簡易風呂、温泉スタンド、温泉宅配、足湯、飲泉所、温室栽培、養殖…など様々な利用方法があります。

せっかく優良な泉質なのですから、それを知っていただくという意味でも、どのような形であれまずは温泉提供をスタートした方が効果的でしょう。

天然温泉には泉質だけでなく、湯量や温度も合わせた複合的な価値がありますが、熱量の部分を金額に換算するとどうなるのか考えてみました。

よく「家庭の風呂を沸かすのには1回あたり100円くらいのコストがかかる」と言われていますが、その計算は以下のようになっています。

1Lの水を1度昇温するのに必要な熱量は1kcal。

常温水を15度としたら、42度のお風呂は27度昇温した状態ですから27kcal/L。浴槽200Lなら5,400kcalの熱量が必要。

ガス1立米あたり熱量10750kcal×熱効率80%で割ると、5,400kcalとは0.62立米。ガス単価150円を掛けると94円。

ガスの種類や給湯器の性能によっても数字は変わりますが、だいたいこんな計算ですので、「1回あたり100円くらい」と言われているのです。

水の量(L)×上昇させる温度÷(ガスの燃焼量(kcal)×給湯器の熱効率(%))×ガス単価(円)

という計算式です。風呂の蓋とか浴槽の断熱、設備の電気代とか言い出すとややこしいので単純化しています。

この計算式を上記の源泉に当てはめてみますと、100L/分×25度×10,750kcal×80%×150円=43.6円/分ですから、毎日62,791円、年間にすると22,918,605円の都市ガス代に相当する熱量が、地面から湧くということになります。

単に熱量という側面だけを見てもこれだけの価値があるのですから、やはり開業までの間蓋をして放置しておくだけではもったいないのです。

考えてみれば…

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