環境にやさしいという価値

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今日は 2021年5月6日です。

環境にやさしいという価値
 2021年のGWが終わりました。本来であれば5月2日から4日は前後を休日にはさまれた連休中日で、平日の3倍以上の集客となる繁忙日のはずでしたが、皆様の施設ではいかがだったでしょうか。

私が住んでいる神奈川県は緊急事態宣言地域ではないのですが、人の流れはかなり抑制されていました。海岸で遊ぶ人は普通の土曜日くらいでしたし、定点観測している温浴施設も平日かと思うほど人が少なく、GWの混雑など見る影もなし。

このような状況でも、今回の緊急事態宣言はさらに期間が延長される方向のようです。

新コロ騒動が起きてから2度目のGWだったのですが、昨年と同じように、寂しい状況となってしまいました。

人の心は苛立ちが募り、自粛警察的なトラブルも続いています。1年以上経っても、人間はあまり学べていないようです。

しかし、この事態が自然に早期解消してくれないものだとしたら、やはり自分が変わることで乗り越えていくしかありません。集客減でも事業存続する方法、トラブルを解決する方法、お客さまの不安を取り除く方法…ひとつひとつ課題を解決していくことが宿題だと思っています。

今朝はそんなことを考えながら、近所のセブンイレブンを利用したのですが、今まで気づかなかった新しい売場ができていました。

それは「環境にやさしい」コーナー。置かれているものは紙製ストロー、竹製割りばし、洗剤のいらない台所スポンジ、エコバッグ、植物由来の樹脂でできたクリアカップなど。身近な商品ばかりですが、それらの環境対策商材を集めてコーナーにしているのです。

元々扱っていたも商材もあると思いますし、このコーナーづくりに合わせて導入した商材もありそうですが、「環境にやさしい」というテーマでセブンイレブンが売場を作っているということに意味があります。

日本最大のコンビニチェーンであるセブンイレブンは全国で2万店を超える店舗数を誇り、その数は全国の公衆浴場数にも匹敵します。そのセブンイレブンのマーケティング方針は世相を映す鏡。

「環境にやさしい」コーナーをあえて作るのは、それが売れるからに相違ありません。従来のプラスティック製品と比べると割高であるにも関わらず、環境対策商材を選ぶ消費者が多いということなのです。

レジ袋有料化の定着もそうですが、消費者の意識は急速に変化しています。買い物は投票と言いますが、環境負荷が大きい商材は選ばれなくなるという時代が来ているのです。

メルマガ第1134号「温浴施設と持続可能な社会」( 2019年12月11日執筆)で、
──温浴施設は大量の水とエネルギーを消費するビジネスです。
コストにも直結しますので、野放図に垂れ流しということはさすがになくなってきていると思いますが、その省エネや節水への取り組みを、ひとつひとつきちんと消費者にお知らせできているでしょうか。──
と書いたのですが、それから1年半経って「環境にやさしい」という視点は、さらに重大さを増してきています。

価格よりも環境負荷を判断基準とする一般消費者が増えているのであれば、より環境にやさしい温浴施設が選ばれるようになるということです。もう意識高い層だけの限定的な現象ではないのです。

集客減が1年以上続いているという宿題に対する答えのひとつは…

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