雨にぬれても

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今日は 2021年4月28日です。

◆雨にぬれても
 いつの時代も、世の中は不条理で不平等です。

どうして施設面積1,000平米で線引きするのか。

今さら物価統制令を持ち出して銭湯とその他公衆浴場を区別する理由は何か。

アルコールやサウナを槍玉にあげることに科学的な根拠はあるのか。

密を避けた個人旅行に感染拡大リスクはないと言われているのに、なぜ自粛を求めるのか。

言い出せばキリがないのですが、納得できないことばかり起こっています。

まだ新コロ騒動が大きくなる前のメルマガ第1159号「テルマエ・ロマエが消えた理由」(2020年1月17日執筆)に、文明が発達したように見える21世紀の現代も、人間のやることは古代や中世と変わっていないということを書きました。

引用しますと、

──マーケットは、様々な要素が絡み合いながら少しずつ成長発展していくものですが、失速するときは突然やってくるのです。

漫画と映画「テルマエ・ロマエ」で有名になった古代ローマ風呂は、市民のための公衆浴場のルーツと言われています。テルマエ・ロマエの舞台となったハドリアヌス帝時代は西暦130年。以降、ローマ帝国の興隆とともに、ヨーロッパ各地にローマ式の公衆浴場が作られました。

ところが、15世紀末、このローマ式の公衆浴場は、ある日突然といった感じで姿を消してしまいます。それはローマ帝国の力が衰退したらではありません。

当時ヨーロッパでは新大陸の発見ブームに沸いていて、アメリカ大陸を発見したコロンブスは最大のヒーローでしたが、そのコロンブス一行がアメリカ大陸から“梅毒”というありがたくないお土産を持ち帰ったのです。

当時蔓延する梅毒の重要な感染ルートが公衆浴場なのではないかと疑われ、これを次々に廃止したのです。

本当は濡れ衣なのですが、梅毒の流行というネガティブな事件がローマ風呂を消滅寸前に追い込んでしまったのです。──

「見えない恐怖」に支配されてしまうと、人々は事実や科学的知見に基づいた判断力を失ってしまうのは古今東西、あまり変わっていないようです。

これが変わらない現実だとしたら、もはや天気と一緒で…

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