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今日は 2021年4月26日です。
◆産湯は湯らっくす
週末に房総半島の南部、千葉県館山市にあるSea Sauna Shack(シーサウナシャック)に行ってきました。
http://sea-sauna-shack.com/
今年の3月にできたばかりの完全予約制サウナ小屋で、海沿いの絶景が見渡せる場所にあります。
館山市は昔仕事したことがあるのですが、一般的な温浴施設にとっては人口密度や商圏の広がりを考えると難しい立地条件ですから、どんな様子なのかと興味津々でうかがったのですが、想像以上に素晴らしい体験をさせてもらうことができました。
特に良かったのは大量の石を積んだ薪ストーブの熱量と、3回目の掘削でようやく出たという井戸水の水風呂、そして言わずもがなの借景ですが、他にもバジルなどのハーブを煮出した3種のロウリュ水、上質なアメニティなど意欲的で斬新な取り組みがたくさんあって、とても勉強になりました。
すっかりサウナを堪能してから、帰りがけに総支配人の勝俣瞬馬さんと話をしました。
プロレスラーだという勝俣さんはまだお若いのですが、どうしてこの道に入ったのか聞いたところ、なんと「熊本の湯らっくすでサウナに目覚めた」とのこと。
最近サウナー界隈では「産湯」という言葉を使うそうですが、産湯というのは初めてサウナの魅力に目覚めたところを言います。
湯らっくすは、かつてガス遠赤外線ストーブのサウナ1室のみだった頃に、西生社長がロウリュ導入を検討して、私が熱岩石(運搬式蒸気発生器)を使ったロウリュ研修をしたのです。
館山から遠く離れた熊本にある湯らっくすのサウナが産湯と聞いて、ご縁を感じ、話が弾みました。
一番驚いたのは、Sea Sauna Shackを作ろうという話になってから手作りでサウナ小屋への改修を進め、オープンまでわずか半年間というスピードです。
立地条件もそうですが、様々な面で従来の温浴ビジネスの常識とはかけ離れているのですが、そのオリジナリティあふれる施設を短期間に造り上げてしまう決断と行動力が素晴らしいと思います。若さですね。
このようなチャレンジが温浴の可能性を拡げてくれます。これまで温浴施設成立が不可能だった立地でも、小規模・完全予約制で魅力ある施設を作れば、事業が成立するということが実証されたわけで、今後も同様の開発が続くことになるでしょう。
ひとりの優秀な若者を温浴の道に誘ってくれた湯らっくすに感謝です。湯らっくすのように産湯と言われる施設がもっと全国に増えることを願います。
ただ、ひとつだけ心配なのは…
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