ダイバーシティ

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今日は 2021年4月3日です。

ダイバーシティ
 顧問先の温浴施設の会議で、今後半年間の損益計画の検討を行いました。

依然としてコロナ禍の影響が続いているにも関わらず、その施設の直近2か月間の客数はコロナ前の2019年比で130%台という躍進を示しています。

今後、目指すべき業績水準を達成するためには、さらにどれくらいの来館客数アップが必要になるのか。

客数だけでなく、入館料の割引率や飲食や物販などの付帯売上、原価率、人件費や水光熱費などの経費も含めて細かく検討し、この数字ならば半年後にはいい線に行きそうだという計画になってきたところで、各セクションの担当者に自分の部門の予算数値を見てどう思うかを確認していきました。

それまで散々議論をしてきた後ですので、もう新しい意見は特に出ないかとも思ったのですが、飲食部門の責任者である料理長から、「自分としては、この数字はとてもできるとは思えない」という一言。

最近の好調ぶりと、長い時間をかけた議論の積み重ねがありましたので、そこまで後ろ向きな発言が出てくるとは思わず、ちょっと戸惑いましたが、どうしてそう思うのか聞いてみました。

その理由は、現在三密対策で飲食席数を減らしていること、宴会や団体の売上が期待できないこと、スタッフ数を抑えていること、過去に達成したことのない業績水準であること…などいくつも出てきました。そんな状況で数字だけ伸ばせと言われてもできない、ということです。

みんなで予算を考え、これから「予算達成に向けて頑張ろう」と確認をしようというタイミングで、何と空気の読めないやつだ、とも思ったのですが、そこから再び議論が始まりました。

コロナ禍が緩和して来れば席数は増やしていくことができるんじゃないの、もっとテイクアウトを売って行こうよ、スタッフは売上に応じて増員をしていくしかないよね、以前フェアが当たった時は単月で大きな数字を作ったよね、入館者の館内着利用率が上がればレストランに行く人はもっと増えるはず…。

話をしながら、この議論こそが重要だと感じました。

これは飲食部門単独の問題ではなく…

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