願望と計画

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今日は 2021年3月30日です。

願望と計画
 年度末が迫ってまいりました。

弊社は3月末決算で、世の中全般的にそういうものだろうと思っていたのですが、国税庁の発表によれば、3月末決算の申告法人の割合は全体の19%。3月決算の企業が年間で最も多いのは確かですが、意外と分散しているようです。

とはいえ、学校や行政は3月末で年度変わりですので、一つの区切りであることには違いありません。新入社員が入ったり、4月からの新年度に合わせて新しい予算計画がスタートする企業も多いかと思います。

予算計画と言えば、思い出すことがあります。

前職の船井総研時代には何人かの上司の下で仕事をしたのですが、宮内亨さんという偉大なコンサルタントの下で仕事をしていた時期があります。

温浴チーム発足当初は3人のチームだったのですが、まだ実績もノウハウもなく、チームでどこまで売上が作れるか見通せない時期でした。

新年度の予算計画を作る時期に、当時の私なりに来期のビジョンを考えて予算計画を提出したのですが、その計画を見て宮内さんに言われたのが「願望は要らない。計画を出せ。」という一言でした。

その言葉に、ものすごいショックを受けました。

私が出した予算は願望であって計画ではない。言われてみれば、まさにその通りの図星だったのです。

願望というのは、単なる気合い。こうなったらいいなー、という期待値であって、どうやってそれを実現するという具体的な行動計画に基づいた予測ではないということです。

確かに、私が出した予算計画は、「温浴チームは何人いるから、生産性から考えてこれだけの粗利が必要」「前期の数字から考えて来期このくらいはやらないと」といった考え方で、具体的な行動計画にまで落としこまれてはいなかったのです。

そこから必死に考えて、願望ではない計画を作るということの意味を知りました。

これは温浴施設でも同じことで、
「黒字化させるために、客数を月間1,000人増やしたい」
「前年比客単価10%アップ」
これらは願望に過ぎません…

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