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今日は 2021年3月17日です。
◆新しい未来への第一歩
いま、各地でアウフグースイベント有料化の動きが出てきています。コロナ禍の人気イベントで密集を避ける意図から始まったことなのですが、これは特に歓迎すべき流れだと感じています。
・湯らっくす有料アウフグース https://www.yulax.info/topics/news/4724
昨日参加した満天の湯休館日特別営業では、夕方から1時間おきに3回開催されるアウフグースイベントの参加チケットを事前にオンラインショップで販売しました。
・満天の湯オンラインショップ満天堂 https://mantennoyu.stores.jp/
当日は受付で番号と開催時間のシールが貼られた色つきの小判札を渡されます。開催時間が近づくと、浴室でスタッフが声掛けして、小判札を持った人が番号順に整然と並んでサウナ室に入場。完璧なオペレーションでした。
・浴場市場/小判札 https://www.yokujoichiba.jp/shopdetail/000000000054/
満天の湯のイベント参加料は1回あたり200円。毎回20名弱の限定販売ですから、1回あたり3,000円ちょっと。施設の売上として考えると、それほど大きなインパクトではありません。
しかし、アウフグースイベントは有料化しても成立するという事実が確認できたことが何よりも大きいと感じています。
私がかつて現場で日々タオルを振っていた時は、仮に1回あたり平均20名参加として、1日3回なら60名。年間250日勤務とすると延べ15,000人/年を扇いだわけで、もし1人×200円なら300万円/年になるのか…と皮算用しました。
これは、施設所属のアウフギーサー(熱波師)が、仮に投げ銭的に1人200円くらいいただけるとしたら、施設運営スタッフとしての基本給以外に年間300万円の副収入を得る可能性があるということなのです。
今回の満天の湯は休館日特別営業というケースで、上記はあくまでも机上の計算ですが、そのような道が見えてきたというだけで素晴らしい成果だったと感じています。
アウフグースというのは、見ている分には楽しいのですが、やる方にとってはとんでもない重労働です。高温のサウナ室の中で、マスクで呼吸しにくい状態で10分間動き続け、時には強風をつくるために全力でタオルを振り下ろす。持久力と瞬発力が要求されます。さらにトークでも楽しませ、音楽に合わせるリズム感も必要です。
毎日のように鍛錬していないと、すぐにパフォーマンスが低下します。アスリートそのものなのです。
昨日登場した小林三貴子さん(平和島温泉副支配人)、五塔熱子さん(フリーアウフギーサー)、鮭山未奈美さん(アウフグースプロフェッショナルチーム)はそれぞれ個性的な技術と演出で楽しませてくれました。私がやっていた頃とは比べようもないくらい内容が進化しており、1回200円でも申し訳ないくらいに思いました。
温浴施設に勤務するスタッフにとって、アウフグースイベントで安定した副収入を得る道が拓けるなら、温浴施設運営という職業のもつ意味が大きく変わります。
ウィスキングのパリーシュク(施術師)にも同様の可能性を感じていますが、プロフェッショナルとして稼ぐことができ、リスペクトされる職業には本気度の違う人たち集まってきます。そういう人たちの力が、きっと温浴業界をさらに発展させていくのです。
これからサウナ室をロウリュ可能な仕様にしたいと考えている施設の皆様、すでにロウリュ可能なサウナ室を保有している施設の皆様には、ぜひ有料アウフグースイベントの開催にチャレンジしていただきたいと願っています。
それは新しい未来への第一歩なのです。
ご不明な点は何でもサポートいたしますので、お気軽にご連絡ください。
(望月)
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