クールダウンのバリエーション

ところ狭しと椅子が並ぶドイツの温浴施設(Kaiser Wilhelms Bad)

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今日は 2021年3月15日です。

クールダウンのバリエーション
 昨日、東北工業大学北欧デザイン研究所によるオンラインシンポジウム「SUOMIのSAUNA〜フィンランドのサウナの建築・文化・生活の視点から」が開催されました。
https://www.tohtech.ac.jp/topics/symposium/19324.html

その中に、興味深い話が出てきました。ヘルシンキの公衆サウナKulttuurisaunaの事例だったのですが、ひとつのサウナ室に対して3種のクールダウンスペースがあり、利用者は思い思いにクールダウンスペースを使い分けているというものです。
http://kulttuurisauna.fi/

クールダウンスペースのバリエーションを用意することで、サウナ利用者に居場所の選択性と異なる空間体験を与えることができる造りになっているのです。

現在、日本では複数のサウナや水風呂がある施設が注目されるようになってきていますが、外気浴に関してはまだそこまで意識が向いていません。

どの施設でも露天にはホームセンターで安価に売られている白いプラ椅子を申し訳程度に置いていた時代から、ようやくデッキチェアの種類や座り心地が気にされるようになってきたところです。最近は「インフィニティチェア」といって、背もたれを倒すと脚部が持ち上がるタイプが人気を集めています。

サウナや水風呂の好みが人それぞれであるのと同じように、クールダウンの環境にももっとバリエーションがあっていいはず。

むしろ温浴施設ならではの環境としてサウナ→水風呂→外気浴のサイクルの中でも最も重視すべきなのかも知れません。

第272号「露天で日光浴」(2016年12月26日執筆)で書いたことがあるのですが、ドイツの温浴施設でも、設置しているデッキチェアの数が桁違いに多くなっています。

日本人は日光浴にあまり関心がなく、最近はどちらかというと美白ブームでしたが、ビタミンDは免疫機能にも重要な役割を果たしますので、これから外気浴に関心が向かう可能性もあるでしょう…

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