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今日は 2021年3月9日です。
◆換気とサウナ
最近、弊社事務所にはCO2モニターが設置されました。実験好きの米澤専務が購入したものですが、モニター数値を見ていると、あらためて見える化することの大切さに気づかされます。
モニター表示によって建築物衛生法の基準であるCO2濃度1000ppmが充足しているかを直接確認することになり,基準を満たしていれば換気量が在室者1人当たり 30m3/h以上確保されていることになるのですが、弊社事務所の場合、ドアを締め切って暖房を入れつつ換気扇が回っているという環境では、在室者3名だと問題ないのですが、5名になるとすぐに1000ppmを超えてしまうことが分かりました。
5名の場合は定期的にドアや窓を開けて換気する必要があるということです。
息苦しいとか空気が澱んでいると感じるのは感覚的なものですので、どうしても個人差があります。数値で把握できるようになれば、個人差や気候条件等に左右されることなく、適切な換気ができるようになるのです。
先日、ある温浴施設に行ったところ、ちょうどサウナの換気タイムの開始時間にあたってしまい、浴場に入ってから30分間サウナを利用できませんでした。仕方なく入浴の順序を変えたりして対応したのですが、30分も待つのはなかなか難しいと感じました。
また30分間の換気によって、サウナ室の温度がかなり下がってしまい、回復するのにまた30分程度かかっていましたので、温度的にも不満が残ってしまいました。
サウナのドア開け換気をする場合は長くても1回に10分程度までにしておかないと、タイミングが悪かった人はサウナ入浴を断念してしまうかも知れませんし、サウナ好きな人は他店に行ってしまうかも知れません。
もうひとつ、その施設はロウリュ可能なストーブが設置されているのですが、コロナ対策のためロウリュサービスは当面の間中止との表示がありました。
大声で叫ぶようなトークパフォーマンスは問題かも知れませんが、ストーブへの水掛け行為が感染対策上問題であるという指摘はありません。
ロウリュイベントが人気のためサウナ室に人が密集するという問題は、サウナ室の収容人員制限によってクリアしているので、その心配もありません。
ロウリュによって大量の水蒸気が発生することで、空気の対流や水蒸気の膨張と収縮による入れ替わりが促されますし、換気で下がった室温をロウリュによる体感温度上昇で補うこともできますので、むしろロウリュは換気後にこそやるべきと考えます。
しかし、換気30分やロウリュ中止はまだ良い方で、施設によってはサウナ室を「感染拡大防止のため」と言って完全に封鎖してしまっているところもあります。
そのような施設が増えると、一般消費者から見るとサウナを提供している施設やロウリュを実施する施設はコロナ対策に無頓着で非協力的な施設と映ってしまう懸念があります。
コロナ対策も、検温や消毒といった標準対策はどこでもできているのですが…
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