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今日は 2021年3月6日です。
◆サウナの日
さて、明日は3月7日、「サウナの日」です。
サウナの日というのは、1984年の3月に日本サウナ協会(現日本サウナ・スパ協会)によって制定された記念日で、3(さん)と7(なな)の語呂合わせでサウナと結びつけたものです。
サウナ・スパ協会加盟店では『37歳のお客様+そのお連れ様1名を無料でサウナにご招待』という粋な計らいをしたり、他にも370円、3700円といったイベント価格設定や、記念品プレゼントなど様々な取り組みが見られます。
https://www.sauna.or.jp/pdf_files/2021_SaunaDay.pdf
前回のメルマガで書きましたように、現在コロナ禍で苦戦する温浴マーケットの中で、唯一と言っていいほど勢いのあるのがサウナですから、この追い風に乗らない手はありません。
明日のことをいきなり言われても今からじゃ準備できないよ!と思うかも知れませんが、意外とそうでもないのです。
SNS告知なら前日や当日でも集客効果がありますし、たとえ事前告知なしであっても、来館者の中にはまだサウナの良さを体感していない人が多くいますので、明日のイベントをきっかけに興味を持ってもらえる可能性があります。
ということで、準備1日でできるサウナの日イベントについて、思いつくことを書き出してみたいと思います。
・サウナ室の温度設定を通常よりも上げる…熱いサウナで十分加温できないと、サウナの良さ(水風呂や外気浴)の体験につながりません。温度の好みは人それぞれではありますが、サウナの日限定で変えてみることは自店の適切なセッティングを探る実験にもなるでしょう。
・サウナ室を加湿…普段ロウリュを行っていない施設でも、加湿をするとどういうことになるのか、試してみる良い機会です。石積みのある電気ストーブなら、ストーブの内部まで水が落ちないように少量ずつ慎重に水を掛けてみてください。石積みのないガス遠赤ストーブなら、霧吹きを使って放射体に噴霧。水にアロマを混ぜれば、香りも楽しむことができます。
・水風呂に氷を投入…洗い場で使う洗面桶に水を入れ、冷凍庫で一晩凍らせると丸い大きな氷ができます。この氷を水風呂に投入するイベントは、冷たい水風呂が好きなサウナファンを喜ばせますし、冷却の醍醐味をまだ理解できていない人の関心を引くことにもつながるでしょう。
・水風呂に入浴剤を投入…水風呂は基本的に透明な井水か水道水が使われていることが多いと思いますが、時には水風呂に入浴剤を入れることも水風呂に興味を持ってもらうきっかけとなります。入浴剤だけでなく、柑橘類や薬草なども可能。水風呂でも湯と同じイベントができるのです。
・サウナ入浴中の人に氷を配る…加温中に氷をひとつ頬張ると脳の加熱が緩和され、普段よりも少しだけ長く加温できるものです。普通の氷ではなく、レモンやスポーツドリンクなどを混ぜた氷なら、さらに喜ばれる良いサービスとなるでしょう。
・外気浴チェア増設…断言しますが、日本のほとんどの温浴施設は外気浴環境整備が不十分です。スペースに余裕があるのに、そこで一人でも多くの人に寛いでもらおうという工夫が足りません。本当は座り心地や耐久性を吟味した製品が良いのですが、明日のことですからとりあえずホームセンターで買ってくる安いプラ椅子でも構いませんので、増設してください。
・オロポの提供…オロポというのは、オロナミンCとポカリスエットを混ぜたサウナーのソウルドリンク。ジョッキにたっぷり氷を入れて2つのボトルと一緒に提供すれば500円でも喜んで飲まれているものです。近所のスーパーでもそれぞれ売っているものですから、すぐに手に入ります。370円で売っても良いし、無料試飲イベントをやっても面白いでしょう。
・サウナーセット370円引き…入館料から370円引きはキツイですが、上記オロポや売店商品をセットしたり、サウナ上がりに美味しい飲食メニューをセットした料金からであれば370円引きも可能ではないでしょうか。
…このように、それほど準備の手間をかけなくても、思いついた翌日には実施できるイベントは結構あるものです。
マスコミやネットで連日サウナが話題にされるようになり、世の中全体的にサウナへの関心が高まっているタイミングですから、サウナの日イベントをきっかけに温浴施設に足を運んでくれる可能性があります。
また元々利用してくれている自店のリピーターの中にサウナ好きが増えるだけでも、間違いなく来店頻度があがり、客単価が伸びます。つまり持続的な売上アップにつながるのです。
サウナの日とは、サウナファンに向けたイベントをするというだけでなく、温浴施設側がサウナへの取り組みを見直すきっかけとなる日でもあるのです。
(望月)